今日は私の大好きな詩人、(故)茨木のり子さんの詩をご紹介します![]()
「自分の感受性くらい」という代表作も好きなんですが、今日はほんわか可愛い詩を一つ・・・
「みずうみ」![]()
〈だいたいお母さんてものはさ しいんとしたところがなくちゃいけないんだ〉
名台詞を聴くものかな!
ふりかえると お下げとお河童と二つのランドセルが ゆれてゆく落葉の道
お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に しいんと静かな湖を持つべきなのだ
田沢湖のように深く青い湖を隠し持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で
それこそ しいんと落ちついて 容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖
教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは たぶんその湖のあたりから発する霧だ
早くもそのことに気づいたらしい 小さな二人の娘たち
どの作品もしなやかな強さ、主張を感じます
ストレートです
でも…なんだかユ―モアに溢れてて読んでて楽しくなるんです![]()
楽しくて元気もくれて、少し叱ってくれます![]()
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この少し叱ってくれる感じいいです![]()
筑摩書房から、茨木のり子言の葉 (全三冊)出ています
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