息子に付き添って、久々の入院生活をしていました
入院をするたびに、家で過ごせるありがたさや点滴のない生活や、そして生死に関わる状態でない時間にあることに対して、なんとも言えない気持ちが蘇ったり、溢れだしたりする
病棟の子どもたちは、点滴をつけ、つらい治療に耐え、いつ退院できるかもわからない闘病の日々を親御さんとともに過ごしている
みんなみんな必死に闘い、そして生きていて、なんだかどうしようもなく抱きしめたくなる
ベッドの上からずっと離れられない子。。。。治療の副作用で、髪の毛の抜けてしまった子、嘔吐のついている子、これから検査室に向かう子。。。。
小さな戦士たちは、今日も、この今という瞬間も懸命に闘い続けている
この子達の命の闘いをどれだけの人が知っているだろうか![]()
今日も、今のこの瞬間も、懸命に生きる子どもたちがいることをどれほどの人が気にとめてくれているのだろうか![]()
世の大人たちよ。。。
懸命に生きることをやめてしまった若者たちよ。。。
今の現状に背中を向け後ろ向きになっていた人たちよ。。。。
この子どもたちのひたむきに病に向かい、生きる姿を見てほしい![]()
与えられた病に対して、何をどうしたって逃げられずに自分の命を守るために懸命に辛い検査や処置に耐えるその姿を知ってほしい![]()
そして、今の自分を見つめなおしてほしい
どこにも出口がないと思っていたのは、ただ、自分が顔を下に向けていたために顔をあげて見渡せばみつかるドアが見えていなかっただけなのかもしれない
自分以上の悲劇な人間はいないと思っていたのは、ただ自分のことだけしか考えていなくて、実は自分をとりまく環境の中には、自分を見守る誰かがいたり、最大の悲劇だと思っていたことは、大きくとらえれば、そこまでのどん底ではなく光が差し込んでいる小さな陽だまりに気が付くことができるかもしれない![]()
命の闘いの現場で懸命に生きようと闘っているあの子どもたちに、私たちは、胸を張って、「自分も懸命に生きているよ だから 共に この命を精一杯生きようね」と言える生き方をしてるだろうか。。。
わが子もまた、このたび、リスクの高い辛い検査をまた一つ乗り切った
もう何度も繰り返してきたこの検査だが、このたび、初めて「とてもこわい。。。」と言って、採血も点滴も手こずらせた
毎月の外来での採血は、へのかっぱなのに。。。。小さなころから、同じ検査を何度もしてきたのに。。。。
年齢があがるにつれて、感じることも繊細になってきたんだなと感じた
「怖いんだよね。。。検査嫌なんだよね。。。けれど、これはあなたの命を守るためにどうしても必要で、泣いてもなにしても逃げられないやらなければならない検査なの。。。。わかってるんだよね」そう伝えると、じっと考えて、そっと手を先生に出した![]()
この子は、わかってる![]()
自分の命がどのように守られて、これからも、こうやって守っていかなければならないことを![]()
私も、今回の入院もまた付き添いながら、この子のこの闘いにずっとずっと寄り添っていくことの覚悟と強い気持ちを新たに作り直した

そして、ここで懸命に闘うすべての子どもたちが、少しでも穏やかで優しい時間に包まれますように![]()
疲れた親御さんの心と体が少しでも癒され、その優しい微笑みが明日もありますように
と心の中で手を合わしながら、病棟にあるハートブーケのイラストメッセージにも「頼むね」と頭を下げた