午前の空気:心の曇りと小さなため息
朝から書類の提出がいくつも重なっていた。
勤務後か、勤務前のどちらかでしか作業できない。
タイムカードの外側で動く自分に、
「これってどうなんだろう」と小さな疑問と疲れが重なっていった。
パートなのに、時間通りに帰れない現実。
ほんの少し、心が沈んでいた。
でも——そんな私を、宇宙はちゃんと見ていた。
「あなたの誠実さは届いているよ」
そう静かに囁くように、風が胸の奥をくすぐった。
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午後の導き:ふと動いた心
仕事を終えたあと、
なぜか「コスモスを見に行こう」と思った。
特別な理由も予定もなかったのに、
心がその方向へ導くように動いた。
車を走らせ、たどり着いたコスモス畑。
花の香りに包まれた瞬間、
朝までの重たい気持ちがふっと溶けていくのを感じた。
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花たちの言葉:満開を超えても咲く命
見頃を少し過ぎた花々が、
それでも太陽に顔を向けて咲いていた。
「もうこれ以上は咲けないけれど、
それでも光を見つめていたいの」
そんな声が聞こえてくるようで、胸が熱くなった。
その時、ふと目に入る車のナンバー。
8888。
また、8888。
何度も何度も。
まるで宇宙が拍手しているようだった。
「よく頑張ったね」
「あなたの努力は実を結び始めている」
「次の扉を開ける準備ができたよ」
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空と太陽と、未来の合図
空は真っ青で、雲ひとつない。
濃いピンクと淡いピンクのコスモスたちが、
太陽の方を向いて咲いていた。
その姿を下からカメラに収めた瞬間、
私の心も自然と空に向かって開いていった。
その時、やさしい風が吹き抜けた。
まるで龍が花畑を通り過ぎながら、
背中をそっと押してくれたようだった。
「もう大丈夫。光の方向へ進んでいいよ。」
私はシャッターを押した。
それは、宇宙と自然と、そして私自身が共鳴した午後の記録。
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