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エーデルワイスのブログ

小さな庭では花と一緒に、ぶきっちょなのにハンドメイドを楽しんでいます。

こんばんは。


今日は冷たい雨☂️が

降っています。









紫陽花は、雨が似合いますね。


北村総一朗さんが演出された

劇団昴公演 

『フツーの生活 長崎編』

を観劇してきました。


舞台は、

もうすぐ、終戦をむかえる

長崎の坂の上の病院。

4人部屋の病室。


病室の外の庭には

ひまわりが咲いている。


戦地に行く前に

ひまわりの種をまき、

その咲いているひまわりを

見る事もなく

戦死。

今、そのひまわりの前に

膝まづいている

戦死した息子さんのお母さん。

その母の涙が

こぼれて、落ち

そこから

お芝居は始まった様に

私は思いました。


誰もが、

日本は敗戦すると思っていた。

たぶんですが。


刻々と

追い詰められていく日本。


その中で

赤紙を届ける

郵便配達員の複雑な思い、

そして、それを受けとった人の

戸惑い、

受け取りたくない

出征したくない

人を殺したくない

自分も死にたくない思い。

そして、

その赤紙を

さっと奪い取り

勢いよく、

切り裂いた(裂いてくれた)のは、

反戦運動の罪で

刑務所に入り、

脱走をし、怪我をして、

運ばれてきた学校の先生。


切り裂かれた赤紙。


あっ と思いました。

そして、私も同じ思いだった。


あの時代は、

赤紙を受けとると


おめでとうございます。

と言う。


時代がそうさせていたのですね。


病室内では、様々な人が、

様々な人生を背負い、

それでも、

笑顔で生きている日常の生活。


戦時中でなければ、

そんな毎日が

送れるはずだったのに。


とうとう

長崎に新型爆弾が投下する日。

新型爆弾が

どんなものかもわからず。


敵機の音がして、

病室にいるみんなが

窓から空を見上げている。


それは、

太陽のひとつが

落ちてきた様だと。


ピカッ。


その時。


「大丈夫、僕は運がいい」


の言葉が客席に響きました。


暗転


みんな生きてて と

心の中で叫んでいる

自分がいました。


でも、

もちろん、その思いは

届きませんでした。


終わったあと

こんな悲しい事。

絶対に二度と

起きてはいけない。

起こしてはいけないと。


舞台にある

刻々と

その日に近づく

日めくりのカレンダーが

辛かった。


舞台の臨場感に

自分も引き込まれました。


戦争を風化させてはいけない。

演出家の

北村総一朗さんの強い思い。

その思いを

出演者、スタッフの方々を

通して

強く心に突きささりました。


もし、再演して下さるのなら、

また、あの空間で

息子、孫たちは、もちろん

皆様にも

観ていただきたいと思いました。


そして、微力ではありますが、

悲惨な戦争の愚かさを

伝えて、

次世代に繋げていきたいと

思います。


再演を強く希望します。


何十年かぶりに観た舞台は、

とても感動し、泣きました。


もし、再演があるのなら、

皆様にも

あの臨場感を

戦争の愚かさを

感じていただきたいです。



そして、ここからは、

私事なのですが、

このブログの場を借りて。


舞台の休憩中

文学座の大大大先輩の

北村総一朗さんと

お話をさせていただく事が

できました。


私は、

文学座の1🌟期生。

その事をお伝えし、

同期のみんなに

自慢したく、お写真をと

お願いしました。


図々しいお願いに

快く、笑顔で

承諾していただきました。

優しいお人柄にとても感謝です。


そして、細かな気遣いをされる

スタッフの皆様にも。


その写真は

私の宝物です。


お芝居と共に

忘れる事のできない

大切な1日になりました。


そして、

また、

お芝居を通して、

お会いできる事を

心より願っています。

お身体だけは、

ご自愛下さいと共に。


フツーの生活が

いつまでも続く世の中で

ありますように。