帰国前夜、お世話になったMr.Morry家族に
挨拶に行く。
「最後に一杯、飲んで行って」
と言われ、お言葉に甘える。
あっという間に時間が過ぎる。
別れが名残り惜しい。
英語も彼らのおかげで、
少し上達したかな?
最後に記念写真をみんなで…となり、
エリスはお疲れで眠ってる。
別れ際、靴をはくぼくの背中に
「See you my friend…」
と言われ、涙をぐっとこらえた。
普段はジェントルマンシップにこだわる
Mr.Morryがfriendって!
友達…そう思ってくれてたのか…と。
8歳も年上の英語も話せない日本人の
おじさんで、あげくに貸した車を廃車され、
ヨボヨボの爺さんみたいなこのぼくを…
友達なんて。
惚れてまうやろ〜!!!
涙は見せずに、再会を誓って帰宅。
翌朝、長い1日が始まる。
大量の荷物を積んで、
村のバスに乗り込む。
お別れ。
しんみりと1年前に来た日のことを考えていた。
無事にオンタイムで空港に到着。
バスドライバーのウェインさんに、
手紙とプレゼントを渡し、思い出の1枚。
このおじさんも、すごくかっこよく、
ウィットにとんだギャグを言う、
大好きな人だった。
元気でいてねっ。
体の効かないぼくは、荷物準備すらせず、
ただただ恐縮…
妻が1人で梱包からパッキングまで全てやり
感謝しかない。
無事にスミザーズという小さな空港から
巨大なバンクーバー空港へ出発。
隣から、すすり泣く音が聞こえる。
妻が号泣してる…
それを見ていたたまれない気持ちになる…
妻にとってのこの1年は激動だったと思う。
わがままを叶えてくれてありがとう。
反対隣から、カタカタ音が聞こえる。
息子がイヤホンしてゲームしてる…
それを見て、なんやねんという気持ちになる…
息子はとってもこの1年は激動だったはず。
安定した落ち着きをありがとう。
無事にバンクーバーへ到着。
しかし、ここでぼくの身体は限界…
最後の飛行機も1番に搭乗させてもらう。
迷惑をかけまくり、
なんとか東京に到着。
そして、思い出深い1日だった。
(父)