今回の旅行、全てが刺激的で衝撃的だったけど、
命の危険さえ感じたオールドデリーの自転車ツアーは忘れられないな~。

オールドデリーの街なみ


インド、オールドデリーに惚れた欧米人が主催するツアー、
(こういうの多くて、個人旅行の楽しみ方のひとつ!ネット等でいろんな小さなツアーを
探して参加するのは面白い。勇気が必要だけど。。。参加者はバックパッカー風の欧米人がほとんど、日本人の母子など、なかなかいないのがまた良い)
首都デリーにはオールドデリー、ニューデリーというエリアがあり、
ニューデリーはイギリスの都市計画に基づいた整備されたエリア、大使館関係者の住む
とびきり高級住宅街などもあり、とはいえ、インド、ごちゃごちゃがちゃがちゃ(笑)


そして、道一本隔てて、オールドデリーと呼ばれるエリアが存在するんだが、庶民の街、下町というのか、すごい狭い路地には大人からこどもまで、人がいっぱい、さらに、車、バイク、自転車、人力車、牛、犬、やぎ、ねこ、ごみ、おまけにヤギの頭....想像を超えた世界!いやほんと、すごい世界。


そこを自転車で走るというツアー。すごかった。途中でリタイヤする人もいる、と聞いたけど、分かるわ。狭い路地を人を牛をかきわけ走り、時にはルールなどないような道路を車をよけながら横切る(これは本当にこわかった)12歳のほーちゃん、よく耐えたなと思いました。(途中でもういや!と泣くかなと心配だった)はぐれると1000%迷子、もう二度と家には帰れないであろうオールドデリーの雑踏の中、とにかくグループから離れちゃいけないと、必死!ほんと、よくやったわ。

オールドデリーツアーの醍醐味は昔ながらのインドの庶民の暮らしを垣間見ること。

フラワーマーケットではヒンズー教の花飾りに使われるマリーゴールドが鮮やかだったな。




スパイスマーケットではそこらじゅうにたちこめるスパイスに鼻とのどをやられて、くしゃみがとまらなくなったり、多くの人の、街のエネルギーを肌で感じる機会だったな。


途中、チャイ休憩があったり、遅めの朝食にカレーを食べたりと、盛りだくさん。


私達の想像以上の貧しい暮らし。でも、その中でたくましく生きる人たち。日本の戦後の町もこんな感じだったのかな。2015年なのに、1900年代初期にタイムトリップ。新旧が雑踏の中に入り混じる街、不思議な感覚に陥いるのも、インドの魅力なのかもな~。

なっちゃん、ほーちゃん、すごく楽しんだよう。「楽しかった」の中で、何かを感じ、
そこから将来に何か繋がればいいなと思う。

バイクツアーを終え、ニューデリー空港へここより一部参加のパパさんをピックし、
観光。ニューデリーにある世界遺産クトゥプ・ミナールへ。

家族がやっとそろいました。

そして、その夜はボリウッド・ミュージカル鑑賞。
会場、舞台、衣装すべてギラギラ!そして大音量のボリウッドミュージックとボリウッドダンスがすごい。好きか嫌いかはおいといて、すごい圧巻。(少し寝ちゃったけど)

翌日は今回お世話になったインド在住のおもしろファミリーとインド、ヒンズー教の聖地、バラナシへ。

バラナシといえば、ヒマラヤから流れ来る聖なる河、ガンガー、ガンジス川、ヒンズー教の川の女神。人の命の源で、命の帰る場所。
沐浴はするつもりはありませんでしたが。やはり訪れてみたかった。

欧米人、日本人、外国人にとって、バラナシは「リアルインドを感じる」的な人気観光地。
でも、インド人の友人に言わせると賛否両論。「聖地だから、私も一度は行きたいわ」とか、
「ガンジスではインドの文化を見ることができるよ」とか、肯定派もいれば、
「バラナシねぇ、私なら別の場所をすすめるわ」とか、「え~、そんなところにいくの?」という否定派も。否定派の否定の理由は古い町で汚いから。聖地で、インド人でも一度は訪れる場所ではあるけど、なぜ、ヒンズー教でもないあなた達があえて古い汚い場所にいくことないんじゃないの?という感じ。でも、おそらく、そこは外から見るインドのイメージを持った人たちと、インド人の感覚の違いだろうなぁ。




バラナシではホステルに泊まりました。すごくかわいいところ。
そこそこのランクのホテルに泊まるのもいいけれど、こういうところで泊まるのはとても楽しいし、子ども達にもいろんなオプションを知ることができるし、こういうところにいる人たちはユニーク。いろんな人に会える機会ですごくいいと思う。もちろん、安心、安全第一ですが。

夕方、ホステルのガンジス川ツアーに参加しました。


オールドデリー並みの古く、すごい(いろんな意味で)街を歩き、
ガンジス川に向かいます。

見えてきた!


毎日、ガンジス川では夕方に祈りの儀式が行われます。
その儀式を、みんな舟に乗り、川から見るのです。


インド中から、世界中から人の集まるガンジス川。特別な場所。


川岸にはガートと呼ばれる階段があり、それぞれには名前があり、有名なところ、
歴史のあるところなど、さまざま。ガートには沐浴に訪れた人、祈りにきた人など、
一日中人が絶えない。犬もたくさん。


死んだらガンガーで火葬し、灰をガンガーに返す これがヒンズー教徒の願い。
遠路はるばる遺体を持ち込み、ここで火葬するのですが、カーストの違いで
火葬できる場所も違ったりするよう。
また妊婦や、幼い子ども、そのほか、いくつかの条件の遺体はガンガーに沈めるのだ。


火葬中。炎が見えるでしょ。
火葬するまえに遺体をガンジス川につけて清めるところも見た。
ヒンズー教は輪廻転生の考えなので、死後にお墓を持たないの。
肉体がほろびても、精神は新たに生まれ変わる、ガンジス川は、まさに輪廻転生の場所。
舟にのりながら、遺体を見たりしながら、面白いなぁと感じた私。
死への恐怖心はだれもが持っているけれど、現在の行い、カルマで来世もある、と思うと、死ぬのも怖くなくなるかもしれないな。それは仏教も同じ考え。日本の仏教は葬式、お墓があるけど、もともと、仏教も葬式、お墓は必要のないものだった。仏教も輪廻転生を信じているから。
今を一生懸命生ききると、物や人への欲や執着心などからも離れられるのかな。


そうこうしているうちにあたりが暗くなり、気付くと川には無数の舟。
みんな儀式を見るために集まり始めます。



火、鐘、祈りの歌(チャント)、蒸し暑さ、虫除けのにおい(水場で蚊がいる。インドはデングやマラリアが流行してるから)、これは下手すると、トランス状態になる人もいるんじゃないかなというカオス。
いい夜だったなぁ。。。


翌朝は早朝からガンジス川から日の出をみるツアー(またまた徒歩です)
牛さんが一緒に歩いてる。


少し体調を崩したなっちゃんと留守番の私は朝日は拝めなかった。
それは、もう一度、朝日を見においで、というガンジス川からのメッセージかもね。

5ひっぱりすぎてまして、早くインド旅行記は終わらせたいのですが、
なんせ、魅力ありすぎまして。なかなかサクッと終われない。

さて、アグラ、ジャイプールと移動し、世界遺産をいくつか回ることができましたが、
街じゅうにピンク色の建物がならぶため、ピンクシティという別名をもつジャイプールの街には、いつかもう一度ぜひ来たいと思いました。


風の宮殿






そして、アンベール城へ。

丘の上、城壁に囲まれた広いお城。1500年の終わりから1700年なかばまで、約200年にわたって
築き上げられました。










今回、インドで見た世界遺産の中で一番好きだったなぁ。。。


アンベール城では象に乗るはずでしたが、ヒンズー教の礼拝の時期を重なり、
城内には多くの人々がお参りに訪れるため、ここでは象には乗れず。
この地方では象は最大の労働力でした。アンベール城にも象が行き来してきたことを
物語る工夫などがありました。


カラフルなサリーに身を包むインドの女性達。
お参りにいくために入り口でならんでいます。
タージ・マハルでもそうでしたが、どこも入るにはセキュリティーチェックがあり、
男性、女性は入り口が異なったり、チェックが別々に行われます。


いまでも象さん、働いていましたよ!
女子旅、あ、女子旅になってしまったいきさつは話しましたっけ?!

パパさんがどうしてものお仕事で旅のほとんどに、これなくなったのです。
行けないと告げられたときは一瞬言葉がありませんでした。ショックで。
残念すぎるし、なんで???
でも仕事、仕方ないといっぱい言葉を飲み込みましたが。
結局、途中、一部だけ参加できたんですけどね。
初めて行くインド、女だけ、不安でしたよ。はじめはね。

でも、パパさんには悪いけど、女子旅もほんと悪くない!っていうかむしろ楽しかった。
母と娘たち、やはり趣味や興味が似通っていて、観たいもの、惹かれるものが同じ。
時間の使い方が似ているので行動がとりやすい。
でも写真とか、みんなそれぞれこだわって撮っちゃって、時間かかる。
一枚でいいやん!みたいな。
間違いなく、女子旅は楽しく、母子、それぞれの新しい面を発見できたりして、
貴重な時間でした。
特に、うちは二人とも思春期になり、だんだんとぶつかる機会もふえ、
また自立への階段を上ってるそんなときに、
インドを一緒に旅できてよかったなぁと思うのです。

さてさて、
タージとアグラ城のあとは、ジャイプールへ移動し、世界遺産ファーテーブルシクリへ。



道中は、ここはインド?
それとも日本の昔の田園風景?
と思えるようなのどかな農村が続きます。
乾燥の激しい場所で、稲作には不向きで、ここでは大麦が栽培されていました。


ちょうど、収穫の時期だったので、畑で働く女性たちを乗せたトラックや
大人数で移動する女性たち、畑で作業する女性達を多くみかけました。
こちらの地方は山吹色が地方のカラーのようで、
カラフルな服に山吹色のショールをかけた人をたくさん見かけました。

にしても、畑で働くのは女性ばっかり!!!
重そうなかごを頭にのせて運んでいたり、畑で作業するのはみんな女性。


男性は、というと、玄関先でチャイを飲みながら座っていたり、
のんびりくつろいだり、
昼ねしたり。
畑仕事よりも街へ出るのでしょうか?
少し商店が立ち並ぶエリアなどは逆に女性の姿はなく、男性ばかり。
でも働いてる~って感じしない人も多いけど。

インド全般で女性の地位はかなり低いそうです。


バスの屋根まで乗客があふれてる。。。
ほんとにあるんだ~。


私達の生活からは考えられない環境が彼らの日常。

みんな牛を大切にしています。野生ではないの。飼っているのです。
牛は放し飼いだけど、みんなちゃんと自分の家を知っているそうです。

さて、世界遺産ファーテーブルシクリ。


ムガール帝国第3代目アクバルによって建設された都市。


今回、タージ、アグラ城、ファーテーブルシクリと、
ムガール帝国の新しいものから、過去にさかのぼって観て来ました。


本当に繊細な彫刻が全ての柱、壁、建物じゅう施されています。
気の遠くなるような作業時間、労働者の数、今では考えられない仕事ですよね。


それぞれの皇帝が、おのおの、本当に規模の大きなものを建設していたのですね。



さて、もうスピードアップしなきゃ。。。