以前記事 通り抜粋順でいきます。
今回は『スティリアの女』で、ワルツ(3/4拍子)の弾き方を攻略していきます。
ワルツとは簡単に言えば、3/4拍子(4分音符3つで一小節)で左手がズンッチャッチャッと刻むもののこと。
有名どころでは
子犬のワルツ
(ショパン)
華麗なる大円舞曲
(ショパン)
などがありますが、どんなワルツ曲でも原則があります。
以前記事 でも書きましたが、覚えておくと上のような曲を弾く時にも使えるので、ぜひとも覚えてマスターしてくださいね♪
無料楽譜はここ
(19ページ目 14番です)
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それでは練習ポイントにいってみましょう♪
1 ワルツの基本左手のズンッチャッチャ
左手の弾き方(強 弱 弱の法則)
先ほどで述べたようにこの曲はワルツ曲です。3/4拍子の
ワルツでは常に、『ズンッチャッチャッ』を意識します。これを意識するだけで、一気に曲がうまく聞こえるようになる魔法のような法則です。
左手が上記のように刻むときは、1拍目が強く、あとは(2拍・3拍)弱くが原則です。
たとえその小節がf(フォルテ)だろうがp(ピアノ)だろうがこれだけは守るようにして弾きます。
上の3小節目を見てみましょう。
後半に<(クレッシェンド)がかかっていますが、この場合、右手だけで<をかけるようにします。(=つられて、左手の3拍目が強調されないように注意する)
とても難しいのですが、右(メロディ)と左手の法則(強弱弱)は別に考え弾くと非常ワルツの雰囲気がでます。 ※やりすぎると、弱の部分(2・3拍目の左手)が音が抜けるので注意。
2 装飾音符は大切に、拍の前へ
装飾音符については以前記事 にも書きましたが、音をつぶさないことが大切です。
表記してあるすべての音が大切なので、装飾音符だからといってないがしろにせず、しっかり聴こえるように弾きましょう。
拍の前で弾くので多少その部分がrit(少し遅く)かかるような感じでも構いません。
ただ、1拍目(上記↑だと右手がミにあたる部分)は左手(シ)とそろえるように弾きます。
あとは上記楽譜参考に表現力をいっぱいまで高めて演奏してください。
1小節単位で、右は<>で、左は強・弱・弱は非常に表現しずらいですが、左手3拍目が強くならないようにしっかり考えながら演奏してください (※これ本当にありがちです)
これをやってしまうと、ワルツが尻餅つきがちになりおもたーいワルツになっていしまいます。
以前紹介した原則ですが、メロディは強く、伴奏は弱くは絶対原則です。
譜読み自体は難しいものではありませんが、完成度を高めると非常に頭を使う曲です。
でも、これができるとワルツのポイントが備わるので、今後どんなワルツ曲でもうまく弾けるようになります。
冒頭で紹介した子犬のワルツや華麗なる大円舞曲以外にもワルツは他にも名曲がたくさんあります。
ここでマスターしておくと非常に使えます。
良いピアノ生活を♪