ソナチネ、ソナタともに練習方法は、基本的にここ に書いた順番で進めていきます。
このステップだけはどんな曲でも不動です。
バイエルで基礎も学んだし…
ブルグミュラーで表現力も学んだし…
ハノンで指も鍛えてるし…
怖いのは曲の長さだけです。
ソナチネはともかく、ソナタは少し長いです。
ブルグミュラーからすれば長く感じますが、ただ、長いだけです。
なんの問題もありません。練習すれば絶対弾けます!!
譜読みに多少時間はかかりますが、ここは耐えてじっくり進めていきましょう。
それでは練習のポイントです。
ここからは、以前紹介した「ソナタ50番(ハイドン)」を例に紹介していきます
(無料楽譜はここ です)
1 装飾音符の弾き方
まず黄色い部分が装飾音符です。
注意点は
1 装飾音符は拍の前に出して弾きます。
(※ソナチネ・ソナタではこれでOK。のちにやるクラシックの場合によっては装飾音符を、拍の同時弾きにすべきものもあります。これは、動画サイトなどを参考にどっちの弾き方がいいのかを調べる必要ありです)
2 赤線で示した箇所は絶対合わせるように弾く
絶対バラバラにならないように要練習です=これが崩れると曲も崩れます
→できない時は装飾音符を省いて練習しましょう。(=合わせ方を学ぶ)
3 装飾音符より装飾音符がついてる音の方が強めに弾く
この冒頭部分なら、『ドレッ』のレの方が強く弾きます。
4 装飾音符を決してつぶさない(※最重要)
装飾音符は飾りといっても、大事な音符です。
絶対つぶしてはいけません。(=冒頭の『ドレッ』が同時に弾いてるような弾き方はNG)
練習が早くなるにつれてつぶれてしまいがちですが、自分が思ったよりも早く装飾音符を弾き始め、装飾音符を意識すると良いと思います。
2 右手と左手をしっかり合わせる
ソナチネ・ソナタでは多々16分音符がでてきます。その時、指がすべらないようしっかり楽譜通り合わせる必要があります。例えば、↓
ある程度仕上げに入ったとき、
上記の赤線ラインが、遅く弾けば合うのに、早く弾くと合わなくなる場合があります。
合わなくなる原因は指の滑りです。
指の滑りは、合わなくなる箇所で音符より短く弾いてしまうのが原因です
それを直すには?
1 合わない部分にポイントを絞ってリズム練習をすること
(この記事 のリズム練習を参考にしてください)
→初めはゆっくり右と左合わせて、だんだん早くします。
2 ハノンの練習を怠らない
ハノンについてはここ で説明しています。
指の独立をしっかり身に着けないと何度やっても合わないばかりです。
ハノンでしっかり基礎力を上げていきましょう
3 録音をしてみる
ピアノは、自分ではわからない、気づかない部分を指摘されてどんどん上達します。
でも独学では誰も先生がいません。
自分で間違いに気づくためにも録音はオススメです。
どこが出来ていないか?
もう少し表現を出した方がいい部分はどこなのか?
弾くのと聴くのではとても違います。
自分の演奏を見直しましょう。
4 通し練習ばかりしない
弾けるようになると、嬉しくなってついつい全曲弾いて満足してしまいがち…
ですが…
通し練習ばかりしていても完成度はあがりません。
ここはうまく弾けるけど、ここはあんまりうまく弾けない。
全体を通せばまぁまぁ弾けてるでしょ♪
許しません!!
弾けない部分は見逃さず、立ち止まってゆっくり重点的に練習しましょう。
ツライです…本当にツライ練習ですが、これがすべて大曲につながります。
曲の完成目標は?
自分の理想のネットなどで弾いてる動画のように弾けるようにすることです。
初めは無理でも、練習を重ねれば近づけられます。
・ここはスタッカート気味で弾いてる
・ここのクレッシェンドは大げさに
・この部分にアクセントをつけるんだ
などなど、しっかり聴いて楽譜にどんどん書き込みましょう。
その楽譜が教科書になります。
頑張りましょう!!
良いピアノ生活を♪