りょーくん?りょーくん?



そう名前を呼ぶ、女の人の声で目が覚めた。



りょーくんはお隣りんちの猫だ。



名前を呼んでいたのは、隣のお母さん。



どうやら、サカリのついたりょーくんが、うちの庭で鳴き叫んでいるのを迎えに来たようだ。



りょーくんはお母さんが呼んでもいっこうにこちらに来る様子はない。
それどころか、お母さんに見向きもしない。



そればかりか、さらに、
フギャャアアアアアー!!!断末魔の叫びのような声で叫び続ける。
静かな住宅街に、りょーくんのとち狂った声が響き渡る。


隣のお母さんがうちの庭先に入って、りょーくんをなだめながら抱き上げたら、


一触即発☆



フギャャアアアアアー!!!噛み付いた!
飼い猫なのに(笑)



痛い~りょーくん、お母さん痛い~りょーくん。
悶えるお母さん(笑)



でも、どうにか無事捕獲した模様。
ああ~、朝から面白かった。
マロン無反応。