こんにちは。manaです。
見つけて読んでくださり、いいね!を押してくれる方もありがとうございます。
今日から12月ですね!
2016年もあと1ヶ月というところで、本当に早いなぁと思います
社内でかかっていたラジオで、
「まだ間に合う!今年中の目標は?」というテーマが流れてたのですが、
私は「買いだめしてた小説を読み終える」ですかね。笑
買ったはいいものの、読めていないものが何冊かあるので
今日は私についての続きです。
「いろんなテーマでブログを書いているけど、manaってどんな人?」
と思った少数の方に向けて書いております。笑
前回まではよかったら下記ご覧ください
今回は大学卒業後のファッション誌編集アシスタント時代の話です。
長くなりますが、お付き合いください。
はじまりはじまり~
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大学時代、新卒での就職活動に大失敗した私。
なんとか卒業間際の2月に某出版社のアルバイト募集にひっかかり、
ちょうどその頃創刊となった新女性ファッション誌の編集アシスタントとして、
働けることになり、新たな生活が始まりました。
映画『プラダを着た悪魔』より
ファッション誌ってキラキラした世界だって思っている人もいるかもしれません。
かつては私もその中の一人でした。
映画『プラダを着た悪魔』や、ドラマ『ファーストクラス』でファッション誌の現場が
描かれたこともあり、編集という仕事がフィーチャーされ、憧れている人も多いのでは。
(私はそれらの映画・ドラマが公開される前に働いていたので、辞めた後に観て、
じわじわくるものがあったのですが・・・笑)
確かに撮影は華やかでキラキラした現場です。
ちょっと非現実感があって、プロの集団がワイワイしてて
でもその前後には・・・
・世間の動向やファッション・美容市場のマーケティングからの企画出し
・モデルのキャスティング、撮影場所の選定
・カメラマン、スタイリスト、ライターなどスタッフの選定
・撮影用道具の準備(買い出し、貸出依頼・返却)
・コーディネートチェック
・撮影した写真のチェック、起用する写真の選定
・誌面デザイン、色校チェック
・校正、校閲
・・・などなど、他にもたくさんの作業を経て、一冊の雑誌が完成します。
このような編集者の仕事をサポートするのがアシスタントの仕事です。
私は主に美容担当編集のアシスタントをしていました
化粧品会社への撮影用商品の貸出依頼・返却や、
企画出しのための情報収集、
撮影手伝いや取材時のテープ起こしなど。
協力会社の問い合わせ先を一軒一軒電話して確認するのもしてました。
時には商品の実験台(モニター)として写真を撮られたりということもありました。笑
映画『プラダを着た悪魔』より
その他にも修正依頼のためにデザイン会社に自転車を走らされたり、
ファッション班の小道具探しに表参道を何度も走らされたり、
編集部全員分のスタバと夜食を買いに行かされたり・・・・
(香○奈さんの抹茶クリームフラペチーノ買いに行かされ手渡したこともあったな・・・TVとイメージ違ったわ・・・)
あと、編集長の個人的な趣味(スピリチュアル系)のものを買いに行かされたり・・・
ここらへんは上記の写真のような、リアル『プラダを着た悪魔』でした笑
(当然ですが、アン・ハサウェイみたく可愛くないけど!)
ここでは、憧れの存在となる美容ライターさんとの素晴らしい出会いもあり、
楽しいことも、新作化粧品を頂いたり美味しい思いもたくさんありましたが、
その分つらいことも多かったです。
「言われたことだけじゃなくて、
プラスアルファの事ができるようにならなきゃダメだよ。」
色々教えてくれた当時の担当編集者さんに言われ続けた言葉です。
いざ現場の世界にぽーんと投げ出されると、全然動けなくて。
言われたことをこなすだけで手一杯になるほど余裕もなくて、
緊張しいで真面目すぎて頭硬い自分に愕然とする毎日でした
編集の現場が大変なことは、ある程度覚悟できていました。
裏方の仕事が決して華やかではないことは、
舞台音響という裏方側の父の仕事を見ていて、わかっていたからです。
でも自分があまりにも動けなくて、世間知らずだったか思い知らされて、
もっと仕事できるかと思ってた自分が恥ずかしくて、
なりたかった理想の自分と現実の自分のギャップが悔しかったのです。
まぁ、あと女の世界なので、仕事以外の人間関係も大変でした。
さっきまで笑顔で接してても、相手がいなくなりゃ悪口が始まったり、
アシスタント同士でも自分が企画に直接携われるために、
編集長や担当編集媚び売ったり、Theマウンティング・・・。
でも沢尻エリカさんのようなドラマみたく、あそこまで足の引っ張り合いは無いですよ。
だって仕事にならないですもの笑
あとは一番キツかったのは、
プライベートの方で両親が離婚し、相変わらずバタバタし、貧乏だったため、
洋服にはお金がかけられず、悔しい思いをしたことですかね。
買えてもユニクロやH&Mのセールだったのですが、
「もっと最新のファッション勉強しなさいよ」と言われても、
「勉強してても、欲しい服があっても、買う金がないんじゃ!!」と、
自分が当時欲しかったグレースコンチネンタルのジャケットを着た編集長を前に、
心の中で叫んでおりました。笑
(化粧品だけはいつも担当編集さんがおこぼれをくれて助かってました。)
そこの編集部には2年近くお世話になり、
ずっと雇用形態がアルバイトのままでは生活できないなーと思い、
意を決して編集プロダクションの正社員に転職。
しかーし、その編プロの女社長や彼女への忠誠が歓迎される社風と全く合わず、
無理して合わせようにも、心がついていかないレベルでした
さらに、当時は両親の離婚&鬱病の父との同居で色々悪いことも重なり、
私自身が、心身を壊してしまったこともありました。
あげくの果てに3ヶ月の試用期間後に、
「会社の経営上、若い子を育てる余裕がない。
まだ若いから他に仕事いくらでも探せるでしょ。
あと、あなたは編集者にはなれない」
と事実上の解雇通告。
もともと気の強かった私は、生意気で始めから辞めさせたかったのでしょう。
こう告げられた時、完全に芯が折れたというか、頭が真っ白になりました。
色々つらくても、理想の自分になるために守ってきた芯がボキッと折れた感じ。
今まで費やしてきた時間は何だったんだろう。
自分らしさを出せば上から杭を打たれ、出さなければつまらないと言われる。
プラスアルファの事をしようなら、先輩を差し置いて生意気と言われる。
そして結果的に編集者にはなれないと言われ、もう夢もなんだかわからなくなりました。
中には私のがんばりを認めてくれる人もいました。
同じ編プロにいた3名の先輩方。
その方たちは「守れなくてごめんね」と言ってくれましたが、
時すでに遅し。
そして、ちょっとずるいと思いました。今更かよと・・・。
でも、私が辞めたあと、3人揃ってその編プロを辞めたそうです。
(後日そのうちの一人からメールが来て知ったことですが・・・。)
まぁ、そんなことが今から5~6年前くらいにありました。
アン・ハサウェイが演じた“アンドレア(アンディ)”にも、
沢尻エリカ演じる“ちなみ”のようには、なれませんでした。
(あれは、誇張されたフィクションの世界なので、なれるわけないのです♡)
でも、結果的には、やっぱりファッション誌の編集者には向いてなかったんだと思います。
体力的にも精神的にもタフさを求められる中、私はどっちもだめでした。
上司に言われたのは「優しくて、素直過ぎる」というダメ出しが印象的でした。
普段なら褒め言葉にもなりそうですが、競争激しいファッション誌編集の世界では、
マネジメント能力が問われるので、優しすぎて人の感情に敏感すぎるのはダメなんです。
だからそこで気づけて良かったのかもしれません。
今でも知り合いは編集者あきらめてよかったの?と言う人が居ますが、
私は好きなこととやれることは違うと思います。
憧れだけでは仕事はできません
もちろん憧れやそれに見合う能力の無い自分を奮い立たせ、
頑張ることも大事だと思います。
でも、できなかった自分を認めること、
つまり負けを認めることも、同じく大事だと思います。
もちろん、負けを認めることで、自分の不甲斐なさや限界を知り、
しばらくは立ち直れないくらい傷つき、迷走しました。
でも、今となっては、
定時に会社を出て、夫が今夜何食べたいかな?って晩ご飯の事を考えたり、
会社を出たら偶然親友から連絡があって、そのまま買い物やご飯食べたり、
土日にちゃんと休めて自分の時間が過ごせることが、
私にとっては穏やかで幸せだと思えるようになりました
あのまま粘ってて喰らい付いてたら、こういう幸せはわからなかったかもしれません。
ただ、正直に言えば、今でもライターの仕事には興味があります。
夢は夢のままで、心の片隅にあってもいいのではないかと思います。
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自分らしさとは?を問う、お仕事ムービー。
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編集者に関する名著です。
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その後…
夢破れて、家族もバラバラになった私は、
少し放心状態のフリーター迷走期へ突入し、
古巣のスターバックスに復帰しバリスタをしてました。
何が好きだったのか、何をやってみたいのかもう一度考えてみようと。
スターバックス勤務時に東日本大震災を経験し、
今後のためにとりあえず何か知識や資格を取っておこうと決意。
興味があった医療系の資格を取り、
都内のとある内科・小児科のクリニックの事務に転職します。
次はそのクリニックの話にします。
まあ、そこも色々大変でした笑
またいつものごとく長くなりましたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。
mana