このような動画が公開されました。
【小学生の勉強方法】親の学歴、遺伝、年収に勝る学習方法はピアノ!?
音楽の才能は、親のDNAや社会的背景などに影響されるのでしょうか?
プロの音楽家になるには、特別な才能、親の経験や経済力などが影響するかもしれません。
また、訓練を開始する時期や、その期間も影響するかもしれません。「訓練は早く始めて、長く続けた方が効果的」という研究結果が多く発表されています。
しかし!
音楽を愛し、音楽に親しむ能力は、私達人間に備えられた天性の能力だと最近の研究から分かってきています。
2010年に米国国立医学図書館国立衛生研究所のウェブサイトに掲載された「人間の新生児の脳における音楽処理のための機能的専門性」という論文をご覧ください。
(1)生後1〜3日以内の新生児の音への反応を調べ、次の事を発見しました。
- 音楽と雑音(ただの音)を聞き分ける。
- 協和音、不協和音を聞き分け、協和音を心地よく感じる。(音に対する感情的反応がある事に注目)
- ピッチ(音程)の違いを聞き分ける。
(2)乳児の音楽的反応
- ピッチ、テンポに反応する。
- 長調の曲は心地よく感じている。
- 短調の曲は雑音かただの音として処理している。(成長するにつれて、音楽の一種と分かるそうです。)
- フレーズ、その抑揚を聞いている。
また、大人対象の別の研究では、「体を動かさないようにして音楽を聞いても、そのリズムに脳の運動野が反応してしまう」という実験結果が報告されています。
面白いですね!人は音楽的リズムを拒否できないんです!
結論として言える事は…
- 人は生まれた時から(多分胎児の時から)音楽を感知できる。
- 音楽による心地よさを経験できる。
- 誰でも音楽を愛し、親しむ事ができる。
となるのではないでしょうか?
ピアノを習う事によるその他の多くの効果は、私の記事でもいくつか触れていますので、ご覧ください。
日本の一人でも多くの子供達がピアノを通してポジティブな経験ができますように。