前回で【クラシック音楽を聞く10の驚く効果】の解説シリーズは終わりです。が、最後に、ピアノ・音楽指導者の皆さんに、情報の使い方について3点、提案させて頂こうと思います。

 

 

(1)クラシック音楽を聞く効果は、まだ解明途中とご理解ください

 

研究結果は「絶対」ではありません。なぜなら、完璧な研究はないし、脳科学は進歩している最中なので、明日になったら別の研究結果が発表されるかもしれないのです。

 

例えば、「脳機能が向上する」という効果については解説しませんでした。

 

 

 

 

「クラシック音楽を聞きながら授業を受けたら、聞かないで授業を受けた学生より良い成績を取った」と書いてありますが、その根拠となる論文がなくなっていました。

 

似た様な論文、例えば以前、University of California Irvine からも同等の報告がありましたが、それも今回は見つけられませんでした。

 

実は、以前はこの様な論文を見かけたのですが、今回見つけられなかったというのは、つまり、この種の実験結果に疑問点が指摘されてきたからではないかと思います。

 

ですので、私も今回はこの効果については解説しませんでした。

 

後の研究で別の見解が出るかも知れませんが、今の時点では、この効果についてお勧めするのは控えた方が良いかも知れません。

 

 

 

ただし

 

クラシック音楽を聞きながらの作業で、集中力や記憶力が増したという論文は紹介したので、何らかの良い効果があるとは思われます。

 

 

 

また

 

「聞く」と「弾く」

では大違い!

 

 

ピアノなどの楽器を長期間習う事、弾き続ける事でIQが上がる傾向がある、と多くの研究で報告されています。

 

 

 

 

(2)ご紹介した情報は、ピアノを習いたい、または習っている大人〜シニアの方達にとって、良い情報ではないかと思います。

 

「音楽は健康に良いらしいですよ。」というお話に、具体的な情報と科学的根拠がある事で、説得力が増すのではないかと思います。

 

 

 

(3)私の記事は、コピーでも転載でもして下さって、ご自由にお使い下さい。

 

この情報の元となるウェブサイトでは「イラストや情報を自由に転載してください」と勧めています。

 

下差し

 

 

 

では、皆さんのお役に立てることを願いつつ

 

 

河村まなみ