『クラシック音楽を聞く10の驚く効果』から、ひとつずつ、詳細と根拠となる研究論文などをご紹介しています。
今日は《幸福感アップに効果的》という情報をご紹介します。
《あなたを幸せにします》
クラシック音楽を聞くと脳内にドーパミンが放出されて、報酬系という神経系が活性化され、幸せな気持ちになります。
ドーパミンとは
- 脳内で発生する神経伝達物質の一種
- 多くの生命活動を助けている。例えば…
- 幸福感を得られる
- 意欲
- 運動
- 学習
- 感情
- ホルモン調整など
なぜ音楽鑑賞でドーパミン?
ドイツ、フンボルト大学の研究によると…
https://psycnet.apa.org/record/2013-01453-008
音楽によってドーパミン放出されるメカニズムはまだ不明な点が多くあるとしながらも、音楽鑑賞中に予測通りの展開の時と、予測を裏切られる時の両方でドーパミンが放出されることを突き止めました。
この様に、予測的中による満足感・期待を裏切られた時の驚きが、ドーパミン放出の理由ではないかと語っています。
ここでクイズです。
「ロック、ラップ、クラシック音楽の中で、音量域(強弱の幅)が一番広いジャンルは何でしょう?」
答えはクラシック音楽!
ロックは一般的に音量は大きいが弱い音域が少ない、ラップは中程度の音領域にとどまる、しかし、クラシック、特にオペラやオーケストラの曲は音量の幅が格段に広いんです。
その研究報告はこちらです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4753356/
また、論文では見つける事ができませんでしたが、音色もクラシック音楽が一番豊富なのではないでしょうか?
クラシック音楽は音量や音色によっても多様な表現を生み出し、私達の心と脳にたくさんの良い刺激を与えてくれるようです。