メナヘム・プレスラー(Menahem Pressler) 先生はインディアナ大学での私のピアノの恩師です。
先生は今年の12月16日(ベートーベンと同じ誕生日!)で97歳。
ボザール・トリオのピアニストとして50年以上活躍され、現在も現役ピアニスト、指導者としてご活躍です。
プレスラー先生は、バイオラ大学の客員教授もして下さっているので、最近まで毎年バイオラで演奏会とマスタークラスをして下さり、私も一緒に演奏させて頂いたり、譜めくりしたり、私の生徒が先生のレッスンを受けたり、ということを通して学びを続ける事ができました。
譜めくりは、バイオラ大学以外にも、ニューヨークのリンカーン・センター内のエイヴリー・フィッシャー・ホールで、ボザール・トリオの演奏会でさせて頂いたり、東京のサントリー・ホール初め、日本各地での室内楽コンサートでもさせて頂きました。
譜めくりは演奏会の本番だけでなく、リハーサルからさせて頂き、多くを学ばせて頂きました。
マスタークラスの通訳も、日本の数カ所でさせて頂きました。
また、毎年主宰されているピアノの先生方向けのマスタークラスで、何度かレッスンして頂いています。
恩師からこのように長い年月、様々な場面で学べている事は本当に幸いで、教えて頂いた一つ一つの事が私の宝物です。
そのいくつかをご紹介したいと思いますが、今日は
「音楽は生きていなくてはならない(Music must be alive.)」
「演奏に命がなかったら、何のために弾いているのか分からない。」
これがプレスラー先生の音楽活動の根底にある信念だと思います。
バイオラ大学に留学直後に初めて聞いた先生の演奏は、まさに生きていました!
その秘密が知りたくて、私は先生に教えて頂きたいと思ったのです。
どうやって演奏に命を吹き込むのか、についてはいろいろな角度から書きたいので、次回からにしたいと思います。
先生に深く感謝しつつ