私は熱意のある人達に心が動かされます。

 

バッハ

ベートーベン

その他の多くの作曲家

プレスラー先生

私の大学、短大の同僚達

保科先生

そしてブログを書いておられる多くの先生方!!

 

コロナ危機の中でも私達の熱意の炎は絶やさないようにしましょう!

 

 

 

それを熱く訴えられている保科先生のライブ配信はこちら。

先生の情熱とパワーには頭が下がります!

 

 

 

 

ところで、今日のテーマで思い出した《プレスラー先生のピアノの先生》のお話を書かせて下さい。

 

プレスラー先生はドイツ生まれのユダヤ人です。先生が16歳の時に第2次世界大戦が始まり、程なくして、ナチス政権はドイツ人がユダヤ人と接触することを禁じました。でもプレスラー先生のピアノの先生は監視の目を潜り抜けて、プレスラー先生の家までレッスンをしに通ってくれたそうです。先生ご一家がイスラエルへと亡命するまでそのレッスンは続いたそうです。そして最後のレッスンの時に「どんな事があってもピアノを続けるように」と励まし、いくつかの楽譜を下さったそうです。その先生の努力と熱意が後にどれだけ大きく実を結ぶかは先生ご自身も知らずにされた事とは思いますが、そのお陰で、私達は今プレスラー先生から多大なる音楽の恩恵を頂く事ができているのです。

 

ではその恩恵を受けた《プレスラー先生の生徒》である私の思い出も一つ書かせて下さい。

 

身に余る大変な名誉で光栄な事なのですが、先生と2度ほど共演させて頂きました。他のプレスラー門下生には「なんでまなみだけ!?ずるい!!」などと言われてしまう、本当にそのくらい貴重な体験をさせて頂きました。1回目はモーツァルトの2台のピアノのためのソナタK.448、2回目はシューベルトの幻想曲D.940を演奏しました。幻想曲は連弾で、ご存知のように並んで演奏するわけですが、先生との練習と本番を通して、隣にいる先生から、先生の音楽への深い愛の心が移って来たような気がしたのです。今まで経験した数多くのアンサンブルでは起きた事のない、連弾の真髄を感じた大変不思議な体験でした。実は連弾には、生徒の音楽愛を育てる、私達の想像以上のパワーがあるのかもしれません。いずれにしても、音楽愛の炎がこうやって受け継がれていくとは、音楽とはなんと不思議、そしてなんと素晴らしい!

 

 

ベルリン・フィルのウェブサイトで先生の人生、活動のドキュメンタリーを見る事ができます。(英語かドイツ語)

 

 

こちらはプレスラー先生の略歴。英語しかありませんが…

 

 

皆さんの音楽愛も生徒さん一人一人に受け継がれますように。