「ちゃんと寝たはずなのに、朝起きると体が重い…」
「なんだか一日中だるくて、本当の疲れが取れない…」

ここ最近、こんなお話をされる方がとても多いです。
私のところには 柏市・松戸市・我孫子市 から来てくださる方が多いのですが、皆さん本当に毎日頑張っていて、体が休む暇もない状態なんだと思います。

今日は、鍼灸師としてたくさんの身体を見てきた中で、
「寝ても疲れが残ってしまう理由」をやわらかくまとめてみました。
どれか1つでも心当たりがあれば、少しだけ生活を見直すきっかけになれば嬉しいです。



■ 寝ても疲れが取れない理由①
タンパク質が足りていなくて、体が修復できていない

睡眠中は、体がコツコツと“修復作業”をしています。
でも、その材料になる タンパク質 が足りないと、どうしても回復が遅れてしまいます。

特に40〜50代の女性は、食事量が落ちたり忙しさで食べるタイミングを逃したりして、気づかないうちにタンパク質が不足していることが多いです。

「なんか疲れが抜けない…」
その背景に、実は食事のバランスがあることもよくあります。

■ 寝ても疲れが取れない理由②
GABA不足で脳がうまく休めていない

「布団に入ったのに、頭の中だけ忙しい」
「眠りが浅くて、ちょこちょこ目が覚めてしまう」

こんなときに関係しているのが GABA(ギャバ) という成分です。
脳をふっと緩めてくれる働きがあり、自律神経にも深く関わっています。

忙しさやストレスが続くと、GABAがどんどん消費されてしまって、
脳が“休むモード”に入るのが難しくなります。

ぐっすり眠れない → 休まらない → 疲れが蓄積
そんな流れですね。

■ 寝ても疲れが取れない理由③
筋肉の緊張が眠りの邪魔をしている

肩や首がパンパンに張っている方は、眠っていても体がずっと力んだまま。
無意識のうちに、背中や肩に力が入り続けてしまうんです。

スマホの姿勢や浅い呼吸も影響します。

筋肉が緩まないまま寝ると、
「起きた瞬間から疲れてる…」
と感じるのは自然なことなんですよね。

■ 「自律神経」が鍵

私が身体を触っていると、
疲れが取れにくい方は 自律神経がちょっとお疲れ気味 のことが多いです。

頑張りすぎて気が張っていたり、
抱えているものが大きかったり、
ゆっくり深呼吸する時間がなかったり。

アクセルとブレーキのバランスが崩れると、
眠っても気持ちと体が“休むモード”に切り替わりません。

■ 鍼灸やよもぎ蒸しが助けになる理由

私は鍼灸師として、
「ただ体を緩める」というより
「体が安心できる状態をつくる」ことを大事にしています。

鍼灸は

深い筋肉のコリをゆるめる

呼吸が入りやすくなる

血流がよくなる

自律神経がふっと落ち着く

よもぎ蒸しは

内側からじんわり温まる

冷えと緊張がほどける

気持ちがゆるむ

どちらも “リラックスのスイッチ” を押すお手伝いになります。

「これを受けてください」というより、
“こういうケアも選択肢のひとつだよ〜” という、そんなニュアンスで受け取っていただけたら嬉しいです。

■ 今日からできる、小さな自分ケア

1食に手のひら1枚分のタンパク質

寝る1時間前はスマホをお休み

深くゆっくり3回の深呼吸

首を回す、肩を開く

湯船に浸かってぼーっとする時間をつくる

どれか1つで大丈夫。
全部じゃなくていいんです。
少しずつ、自分の体に“戻っていく時間”を作ってみてくださいね。

■ 最後に

「寝ても疲れが取れない」という状態は、
怠けているわけでも、弱いわけでもなくて、
ただただ、頑張りすぎている証拠です。

もし心当たりがあったら、
自分を少しだけいたわる時間をつくってあげてください。