4日目の朝、負傷した左膝を抱えて最後のビューポイントであるダロール地溝帯へ向け出発。
このダロールと呼ばれる地溝帯では地表下でマグマが煮えたぎっているため、あちこちで酸性の強い熱水が噴き出していて、そのため地中の塩分と硫黄と混ざって、赤・黄色・緑のカラフルな色の硫黄の結晶が広がっているのだという。
が、エルターレ麓のキャンプサイトから初日に泊まった集落まで戻ってきた時にメケレ郊外で働いているフランス、スペインの5人組はダロールへ行っていたらメケレまで帰るのが遅くなり、明日からの出社に響くからとここで自分たちは帰ると言い出した。まぁ彼らは会社の車を借りてきていて運転も自分達で行っているのでガイドも止めることなく、ここでさようならと言う事。
帰り際、アナベルや他のフランス人の兄ちゃん達から「足の怪我、早くよくなるといいね」と労わりの言葉をうける。ホント、誰よりも早く帰って傷の手当したいのは私なんだけどね。。
正直、傷口痛いし、往復6時間近くのトレッキングの疲れと寝不足のせいで身体的に辛かったけど、これが最後のスポットなのだと思うと頑張れるもの。
ここでもソルジャーの護衛が必要 今度の彼らはしっかり警備してた
このカラフルな地溝帯に降りて歩いても大丈夫と言われたものの、傷口に障りそうだし、何といっても硫黄臭がキツすぎて大谷氏以外は皆控えて上から眺めた。
さて、ダロールを見たあと意気揚々と初日泊まった集落に帰って来たたまでは良かったのだけれど、ここでまたもや問題が。。
いきなりガイドのアブラハムが「今日はもうドライバーが疲れててこれ以上運転できないから君たちはここにもう一泊して明日メケレまで帰って」と言い出した。今夜こそは念願のシャワーを浴びて4日間の汗とホコリを落とせるんだ!と思っていた私たちはただただ呆然。なぜそんな事になるのか理由を説明するように言ってもアブラハムはあやふやなことを言ってさっさと姿を暗ますしで怒り絶頂。
でも私は長かった昨日今日との疲れがどっと出てきて眠気も襲ってきたので憤るマキマイをよそにさっさとマットの上に横たわってしまった。云わいる発展途上国というかこういういい加減な国を多く旅して回っているとある種の感が働くようになるのだ。「これはもうどうにもならんな・・」と。
実際、この日はマキマイと大谷氏の激しい抗議にも関わらずここで4泊目の野宿となった。
翌朝、早朝4時過ぎに約束通りメケレに向け出発。
道中でお約束のようにパンクし、それを修理しながらの帰路となった。
3泊4日のダナキル砂漠ツアーが4泊5日となり、メケレにたどり着いてやっと浴びれたシャワーの感触はアフリカに来て以来、一番の爽快感を味わうこととなったのは言うまでもない。
心配していたテロリストにより襲撃も誘拐も杞憂に終わり良かったけれど、ダナキル砂漠ツアーは最後まで何が起こるか解りません。
行きたいと思ってる人はかなり覚悟と気合を入れていくことをオススメします。
次はエチオピア南部に珍しい部族を訪ねに行ってきまーす!