the cavern church, St George Church in Lalibela



バハルダールからの次の目的地・ラリベラまでの道のりは今思い出しても苦痛の連続だった。。
アフリカの移動がインドやバングラディッシュなどの南アジアや東南アジアなどよりキツイと言うのを納得させられたルートとなったのは間違いない。

まず前日に予約していたミニバスの出発時間が朝の3時。まぁ 宿までピックアップにくるというからまだ良いとする。が、当日眠い目をこすって早朝の肌寒いロビーで待っていたら、迎えに来た英語がまったく喋れない兄ちゃん2人が迎えに来て、ラリベラまで直接連れてってやるから追加料金を出せ、と言ってくる。
前日の説明だとラリベラまでの直通はなく、途中の地図にも載ってないような町まで行って、そこからローカルバスに乗り換えるように言われていた。まぁ直接連れてってくれるならラクだけどと値段を聞いてみたらアホらしいほどのぼったくり値段を言ってきたので即断る。
が・・・こちらが最初にの予定通り途中の町まででいいと言ってるのに、やつらはそれじゃダメだとか上に聞いてみるとか要領を得ない事を言いながらロビーから出ていってしまった。
その後、待てど暮らせど迎えが来ない・・・結局ミニバスが宿まで来たのは6時前。。3時間近く無意味にまたされて挙句、前に来た2人組の兄ちゃんはドライバーだった訳でもなく、一体何だんだったんだ??っと呆れながら3人で乗り合いバンに乗り込む。
しかしこのバン(ミニバスと呼ばれていてもただのトヨタのハイエース)これがまた異常に人を詰め込んで走るので狭く足を動かく隙間もないほどだった。お陰で足が吊ってしまった。。
動きが取れないギュウギュウの車内で足つるのがこれほど過酷な経験とは思いもしなかった。。あれはもう懲り懲り。。発狂しそうだったもん(泣)

何とか苦難を乗り越え昼過ぎに名も知らない中継地点に着いたら今度は沢山のエチオピア人に囲まれ、またもやバスの値段の交渉開始。奴らは全員がグルになってどんでもない料金をふっかけてくるから、ラチがあかない。関係ないやつまでが交渉に首を突っ込んで来て値段を釣り上げようとするから怒り倍増。
ここに来て、エチオピアが世界一ウザイ国民とバックパッカー内で呼ばれてる理由を知る。今思うとインドなんて可愛いものでした。
いや~エチオピア、一人で回らなくて良かったです。 アフリカの地は道連れが必要と再確認した地となりました。

なんとか無事夕方ラリベラに辿りつき、朝から何も食べてないからとWiFiが使える村一番のホテルのレストランへ出向く。
マキマイは胃腸の調子がもどり、いつものように食べれるようになって一安心。が・・・ここでミートスパゲティーを食べ終えたあと、今度は私の胃が悲鳴をあげ始めた。。
宿に帰って熱を測ってみたら38.5度。移動の疲れが一気に出てきた模様。マキマイには「あの何入ってるか分からないチベットの薬とか飲んでるからお腹壊したんじゃないっすか」と言われる始末。。チベット人にあの薬は万能薬でなんでも効くからって聞いてたんだけどな・・アフリカなんて遠い地まではチベット仏教もチベット医学の力も届かないのかも知れない。。。
その晩は風呂にも入らず寝込む事に。が・・寝ていたらまたもや足がつる。
これがアフリカの洗礼ってものなんでしょう。 ふぅ。。

どうなるものか・・と気をもんでいた熱も翌朝には上がり、下痢になったものの予定通りマキマイと2人でラリベラの有名な教会群を巡れる事に。大谷氏は物凄い教会・遺跡好きでこの村にある11全ての教会群を見て回ると言い残し、早朝に走り出ていった。

さて、書き始めがまた長くなってしまったけれど、ラリベラ編 ここからです。
この村は12世紀初頭に興った王朝ザグウェの第11代の王ラルベラが首都をこの地に移し、聖地エルサレムの様な都市にするため建設した岩窟教会群(一枚岩をくり抜いて作った教会)が世界遺産に認定されたためエチオピア内では屈指の観光場所になっているとの事(大谷氏談)。



ラリベラの村の風景 やたら簡単な日本語知ってる人が多かった


歩いてると ありがと~ こんにちわ~ ジャパニ~ と声かけられまくり


エチオピアの田舎ではよく見かけるタイプの民家 蚊すごく出そう・・


長い道のりを経てやっと見ることが出来た聖ギオルギス教会


上の岩窟教会はエチオピア正教に疎かった私でさえアフリカ来る前から知っていた有名な教会だったので病み上がりでも少しテンションが上がった。高さ、奥行、幅12mずつあり、一枚岩をくり抜き作っていると思えないほどの外装。しかもラリベラにある11ものこのような岩窟教会のほとんどが地下でつながっているらしく、その建設がどのようにして成し得れたのかは未だ解明されていないそう。
今じゃ暇そうな兄ちゃん達が道端で何することもなくブラブラしてることが多いこの国のご先祖様がよくこれだけのものを作り上げたものだなぁ・・と心底感心しました。



柵なんてない無粋な物はない お陰で最近落ちて亡くなった人もいたとか


その教会横の道を葬式に向かう地元の人たちを見かける


こちらはラリベラ最大の岩窟教会・聖救世主教会


上の教会も聖ギオルギス教会同様、一枚岩で作られているそう。こちらの中はラリベラ一だけあって広く、中には様々なエチオピア正教の宗教画がかけられていて、司祭たちも常駐していた。


左に座ってるのが司祭さん 奥が聖域になっているそう



こちらでは司祭さんに絵の説明を受ける


エチオピアだとマリア様もキリストも褐色の肌なんすね~ なんか納得


これらの教会内は靴を脱いではいるのが規則なのだけど、室内に敷き詰められている絨毯には半端ない量のダニが棲んでいると言われており、それを聞いただけで入るのを辞めたマキマイを置いて、私だけ靴下を脱ぎ裸足になってジーンズの裾をまくって入ったのだけど・・・その結果、どのような試練が待ち受けていたのかは後ほどお伝え致します。


どっかのホテル前 エチオピアンアートか? まぁ味はあります


ラリベラで唯一WiFiが飛んでるレストランからの眺め


そこでエチオピアでは初物となる河魚料理をトライ 味は至って蛋白



みな店内に入り浸ってネット中 日本人パッカーぽいっすね



道中のキツイ移動を乗り切り、アフリカの洗礼を受け発熱でまたもやダウンしながらも復活し、無事切り抜けたラリベラ。
なんとか教会群も見れたし良かったとしよう。

次はマキマイ、大谷氏が推薦する砂漠のツアーに参加する予定です。