the way to the temple in Macleod Ganji


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現在、マナーリにて滞在中。
しかし今夜の夜行バスでラダック・レーに向け出発します。
4ヶ月ぶりのラダック、今から楽しみです!
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アムリトサルの次に向かったのはチベット仏教最高僧であるダライラマが住むダラムサラ。
この町には臨時チベット政府も置かれていて、亡命チベット人達にとっては砦のような場所。

この時期この一帯は雨季真っ只中であり、室内の壁やらカメラに至るまでカビが生えるという日本の梅雨より酷い湿気と絶え間無い豪雨に見舞われると聞いていてかなりビビっていた。が、幸運なことに私が滞在した10日間ほどは晴れ間も出たりと一日中雨が振り続けるといった事はなく、それなりに快適に過ごせました。



私が到着する前日まで1週間晴れ間などなかったらしい・・本当よかった


宿の前の道 豪雨が降るとたちまち激流の川と化す サンダル無くしかけた



残念ながら私がこの町に滞在していた間、ダライラマはラダック地方に向かっていてお見かけする機会もなかったのだけれど、ここダラムサラに1年以上住んでチベット語を学んでいるアスカちゃんと知り合い、彼女にチベット僧実質ナンバー2であるカルマパの拝見に連れて行ってもらった。
カルマパもダライラマ同様、死後、転生してくると言い伝えられていて、現在のカルマパも今から20年以上前に中国で見つけ出され、その後チベットで教育を受けたあと、ダライラマの後を追いインドに亡命してきたそう。彼のことはチベット臨時政府・中国政府双方が公認していた少年だったため、彼が成長したあと、ダラムサラ目指し亡命したことに対し中国は未だ物凄く怒っているそうです。



カルマパの住む寺院で住み込みで修行中の少年僧



そうそう、アスカちゃんから聞いたのだけど、ダライラマのここでの自家用車は日産のサニーなのだとか。インフィニティーとかじゃなく大衆車のサニーって所がとても好感もてますね。もちろん防弾ガラス付きらしいけど。


アスカちゃん宅のベランダで飼われてる半野良のおばあちゃん犬


彼女の部屋からの眺めは抜群 8月だけど空がもう秋空っぽい



アスカちゃんとよく行った日本食レストラン ルンタ


初産の飼い猫のために店の一等席は母猫用に予約済みになってました


始めは4、5日ゆっくり滞在したら次移動しようって思ってたのに、アスカちゃんと毎日町周辺を散歩し、食事を一緒に取りながらここダラムサラでの生活やチベット人の価値観とかその他いろいろな話を聞いてたら楽しくってついつい長居してしまった 笑


この町で食べた一番美味しかったチベット火鍋料理!名前は・・忘れた



ノルブリンカ寺院を参拝しにく


この寺院の庭は日本人が設計したらしくちょっと雰囲気が日本庭園ちっく



お堂の中


チベット民族衣装を現代風にアレンジした服 かわいいっすね


尼さん達の宿坊


ラダックを回って、その後チベットを旅し、ここダラムサラでまたチベット文化に触れることになったのだけれど、チベット仏教を信仰していると言うこと以外、生きる場所も環境も文化も言葉も違うため、毎回受けるチベット文化や人の印象はガラッと変わる。
物質面、教育面、サポート面ではここダラムサラはチベット人にとってまさにユートピアと言える。でもこのインドの小さな町にあの広大な中国の地から環境も言葉も違う多くのチベット人たちが亡命してきているため様々な差別や偏見、また亀裂や摩擦も起こっているようで、表面だけではわからない複雑な問題を抱えているのもまた事実のよう。

たった2週間弱しか滞在しなかった私が何を言えた分際でもないけれど、領土問題、とりわけ分離独立運動と言うのは簡単に善悪を付けにくく、また虐げられている側の意思統一を行うのも本当に大変なことなのだと思わされた。

街角にはチベットで焼身自殺した女性の焼死体の写真ポスターが大きく張り出されていて、その酷さは目を背けたくなるほどだけれど、この写真を街中に張り出すことによって何が改善されるのだろう?とも正直思う。中国や中国人への悪感情を煽るには十分かもしれないけれど、それだけでは何の解決にもならないのではないか、と。
もちろんそんな事は通りすがりの旅人が言える立場でもないのだけれど。。


私にはいつでも帰れる祖国があり、安全で快適な家が待っている。
その事実に本当に感謝しなければいけないんだと言う事に気づかされたダラムサラ滞在でした。