海こえ山こえ国こえて♪
TRINIDAD

キューバに着た直ぐの頃はこの国独特のシステムに慣れずイライラする事が多かった。その際たるものが貨幣システム。前にも書いたようにこの国はアメリカによる経済封鎖により貿易から外貨を思うように稼げない。なので海外から来る観光客に少しでも多くの現金を落としていってもらおうとも外国人専用の貨幣(CUC)を作ってしまっているのだ。そしてそれを元々ある人民ペソと用途によって使い分けねばならない。これが慣れるまでとても紛らわしかった。
が、慣れてくると割りとすんなり使い分けが出来るようになるのだから不思議なもの。慣れってつくづく恐ろしい。

主に宿代やマーケットなどで買う輸入品や贅沢品(缶ジュース、パックジュース、パッケージ入りお菓子なども)は外国人用ペソ(CUC)で、地元のキューバ人が飲み食いするような安いスタンドバーや食堂では人民ペソ(CUP)で支払うのだけど、人民ペソだけで済ませられる場所で食べれば中南米一安い国と言えるんじゃないかと思うほどに激安。このCUCとCUPの値段の格差は行って見ないとうまく実感できないのだけど、このカラクリと言うかシステムはキューバしかないんじゃないか、と思う。

まぁそれはさて置きトリニダー。
この町もスペイン統治時代の名残であるコロニアルな街並みが残っており、一応世界遺産に登録されている。でもそういう街並みには今更もう萌えないのでローカルが一杯の道をぶらついてみる。

海こえ山こえ国こえて♪
暑いからか日傘の代わりに傘をさす人多し

海こえ山こえ国こえて♪
午後はみな軒下の日陰でまったりお喋り

海こえ山こえ国こえて♪
ピザとジュースで計25円ほど 安い 味はまぁまぁ・・だけど


ビニャーレス同様、夕食は宿で付けてもらう。朝夕食付きで16CUC(1,200円弱)。冷房付きの完全プライベートの部屋なだけにかなりお得。キューバ思ってたより安いです。

海こえ山こえ国こえて♪
泊まった宿の中ではここのお母さんが一番料理上手でした


次の日は現役の中ではアメリカ大陸一古いとされる蒸気機関車に乗り郊外の村へ出かけてみる事に。

海こえ山こえ国こえて♪
汽笛も昔ながらの音が出る

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車両は木製  鉄橋も素朴な感じ

海こえ山こえ国こえて♪
車窓からは牧歌的な風景が広がっている

海こえ山こえ国こえて♪
車両にはキューバサルサの弾き語りをするおじさんが登場

海こえ山こえ国こえて♪海こえ山こえ国こえて♪
停車中に運転席を見学させてくれたりとキューバ人なかなか親切


一時間ほどで到着した村には昔アフリカから連れて来た奴隷達がちゃんと怠けず脱走せず働いているかを監視するために使っていた塔が残っていて、今はではちょっとした観光地になっている。

海こえ山こえ国こえて♪海こえ山こえ国こえて♪
列車から見えてきた塔   ちょっと斜めっている監視用の塔

海こえ山こえ国こえて♪
塔からの景色  この広い農地を耕していたのか・・

塔に登って景色を眺めていた時に蒸気機関車が草原の向こうから上記を吐きつつやって来た。

海こえ山こえ国こえて♪


海こえ山こえ国こえて♪


メキシコに比べキューバは黒人人口が多いのは、昔奴隷として遠くアフリカから連れて来られた人たちの子孫が今も沢山残っているからなのだというのはこういう塔を見ていると実感させられる。

革命前のキューバの歴史に触れたトリニダー滞在でした。

海こえ山こえ国こえて♪