2010年12月7日-21日

カイロに着いて早々疲れで寝込んでしまったのだけど、何とか1日で復活しなおっちプラス愛知出身のまきまいちゃんと共にルクソールへ出発。ルクソールへは夜行列車で向かったのだけどこの列車が寒いってなんの。。もう3人肩を並べてひとつしかない寝袋をひざにかけ暖を取って何とか眠る程度で朝を迎えた。

海こえ山こえ国こえて♪


ルクソールには世界的に有名な古代エジプトの遺跡が王家の谷を筆頭にわんさかあるのだけど、エジプト人、かなりの演出下手ということを確信するほど展示の仕方が雑。。少々演出下手でも観光客は絶えず来くるんだろうけど、、もう少し上手く保存して雰囲気がでるように展示すればもっと良くなるだろうに。。もったいない。。
この文明と遺跡を残した古代エジプト人と現在のエジプト人が同じ民族だというのは疑がわしいものだ、と一人考え込んでしまった。でも見るものすべては世界遺産なのだから贅沢この上ないので暑い中頑張って見て周った。

ルクソールの次はアスワン。ここはナイル川流域の中でももっとも美しいと言われているだけあって街全体に情緒があって、小さな帆船で夕暮れ時のナイル川をクルージングして周ったりとのんびり過ごした。エジプト文明はナイルの賜物って昔学校で習ったけどまさしくその言葉通りだと思う。他の中東よりも農作物が豊富でその分物価も安く、河川周辺は湿気も適度にあるし。乾燥と暑さからくる厳しい自然環境にかこまれた他の国よりのどかさが漂っている。

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次に向かったのはギザのピラミッドの次にエジプトで有名なアブシンベル宮殿。アスワンからバスに揺られて5時間、やっと昼過ぎにその村に辿り着いたときはここがその有名な観光地か?と思うほどののどかさで、村の人の対応もアスワンやルクソールに比べ驚くほど鷹揚。ここは日帰りで観光していく人がほとんどなのだけど、折角遠くから来たのだからと遺跡で夜行われるライトショーを見るために私たちは1泊していくことに。結果的にはそれが正解で、暑い日中、ナイル川のほとりのカフェでシーシャ吸いつつまったりして、夕方からアブシンベル宮殿をゆっくり見て周った。

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夕方前にはかなりの観光客が帰って行くのでのんびり見て周れたし、その後のライトショーも見ごたえばっちりだった。ここは他のエジプトの遺跡群と違い、ユネスコが管理しているだけあって演出の仕方が格別だったのも良かった。そもそもナイル川上流のダム建設によって沈められる予定だった宮殿跡をユネスコが莫大な費用をかけて何百メートルもの山の上に遺跡をすべてを移動させたのだから、ユネスコあっての今のアブシンベル、と言って過言はないはず。

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ここからカイロに帰るルートも考えていたのだけど、折角ダハブで取ったダイビングライセンスを使わねばもったいないと思い、紅海のほとりにあるダイビングのメッカ、ハルガダに向かった。この街には5泊してボートダイビングを楽しんだ。

海こえ山こえ国こえて♪海こえ山こえ国こえて♪

ハルガダの海はダハブよりも魚の種類も量も半端なく多く、しかもボート代、機材代、インストラクター代プラスお昼代込みで30ドル(約2,500円!)という破格な値段だったのも嬉しかった。アジア人は私となおっちだけで他は全員欧州からの観光客。特にロシア人が多かったのが目を引いた。彼らはこのエジプトの常夏感をおもっきり楽しむために女も男も露出度が高く、こんなお宝ショットを取る機会が豊富でした。

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はぁ…エジプト長くなるな。。

ハルガダからカイロに戻ってきた頃にはさすがのエジプトも朝晩冷え込むようになっていて、常夏のイメージを覆される気分だった。しかし、エジプトにはや3週間いるのにまだピラミッドを見てないので帰ってきた次の日には地下鉄とローカルバスを乗り継いでギザのピラミッドを見に行った。
折角のピラミッド観光ということもあり2時間入場料込みで150ポンド(約2,000円)でラクダに乗って見て周ることに。(この値段が相場より高かったのではないかという事で後でなおっちと反省会をしたが・・)
まっガイドの兄ちゃんもなかない気の良い人だったし、今では登るの禁止にされてるピラミッドにも登れたし(もち賄賂30ポンド必要だった)、大道芸人ちっくにラクダの上に立った写真も撮れたので良かったとしよう。

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エジプトでの約一月の旅をふり返ると始めは悪評判からかなり身構えて入ったけれど、結果は拍子抜けするほどお気楽で陽気な国だった。たぶんラッキーだった所も多々あったのだろうけど、私が会ったエジプト人は大体においてはフレンドリーで親切な人が多かったと思う。まぁたまに観光客ずれしててムカつく奴もいたけれど、そんな奴は欧州にだってアメリカにだって日本にだっているていどだったし。
やはりその国の旅心地というか感じ方というものは実際行ってみて自分で経験しないと解らないものだな、と再確認した旅だった。中東全体を見ても欧州なんかよりよっぽど治安の面は安全なことが多かったし、百聞は一見にしかず、ですね。

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