2010年10月24日-31日

トルコ。欧州の旅も終わり、いよいよ中東へイン。その最初の玄関口となるのがイスタンブール。ギリシャのテセロニキから夜行列車に乗って向かい、夜中3時過ぎに国境でたたき起こされたけど、日本人はトルコはビザが免除されているので列車の中でパスポート確認されただけで入国審査は終わり。オランダ人のウォルターはマケドニアからギリシャへ入るときはEU市民と言う事で入国審査はパスされ、私だけオフィスに呼ばれたけど、ここトルコでは立場逆転。私が車内で寝て待っていられた間、彼はビザ代15ドル払いに検査室に呼ばれていたらしい。これだけの事情からでもなんだかアジア大陸に近づいた気がした。まっトルコが親日国家というのもあるのだろうけど。

海こえ山こえ国こえて♪
イスタンブールの市場


さて、イスタンブール。ここへは来る前から期待が大きかった分、始めはなんだか拍子抜けした。中東一の都会だけあって今まで周って来た欧州の町並みとなんだか似ていたためかもしれない。でも街の至る所に建っている巨大なモスクはまるで要塞化した巨城のようで、このモスクが毎日5回いっせいにお祈りの時間を知らせるコーランを流すのは圧巻だった。等々イスラム圏に入ったんだなぁーと感慨深くなった。

海こえ山こえ国こえて♪
城の様に巨大なブルーモスク

海こえ山こえ国こえて♪
モスクの中は礼拝するための巨大空間が


ここでは宿が同じだったアメリカ人のダグも加え3人で黒海を見にフェリーに乗って出かけたり、市内の観光名所を見て周ったりした。
トルコは他国のイスラム教国よりも規律が厳しくなく男の人たちはお酒も嗜む(基本イスラム教ではお酒はご法度)。そのため他のイスラム圏よりお酒が手に入りやすく宿のテラスなどでシーシャ(水タバコ)を吹かしつつ、ビールが飲める! これはなかなか乙でした。

海こえ山こえ国こえて♪-水タバコの吸い方を伝授中のダグ
水タバコを伝授中のダグ


そしてイスラム圏で有名な共同浴場ハマムにも行って来た。日本の銭湯と違うのは中で働いてるスタッフが垢すりからシャンプーまでしてくれる所。かなりエキゾチックな内装のお風呂場でまずサウナに入って肌を柔らかくし、その後温められている大理石の上にまさにまな板の鯉状態で寝させられる。そこにほぼすっぽんぽんのトルコのおばさんが現れ、体中ゴシゴシ洗ってくれる。あそこまでされっぱなしになったのって赤ちゃんの時以来だろうな。なかなか愉快な体験できて楽しかったのだけど、一緒にサウナに入っていたカナダ人の女の子達が素っ裸でヨガを始め目のやり場に困った。そしてその帰り道、道に迷い途方に暮れた苦い思いでもついてくる、ハマム。

そうそう、ここイスタンブールではイギリスのアンサンブルサイドの宿が一緒だった日本人女性とばったり道で遭遇。彼女もこのあとシリア越えを予定しているとの事で一緒に行きましょうと声をかけられた。人生初めての海外旅行が世界一周旅行というかなりのチャレンジャーな人。ガイドブックも持たずに中東を旅しようとしているのにも衝撃だったけど、世の中には思い切った人がいるものだ。ここで再会したのも何かの縁と思い一緒にシリアへ向かうことに。

3週間一緒に旅したウォルターともここイスタンブールでお別れ。彼はこれからインドに飛び、向こうのビーチでのんびりするらしい。そして来年か再来年には四国八十八箇所お遍路の旅をするため日本にいくらしい。これ、私が教えたのではなく会った当初から言っていて、かなり驚いたのだけど。その時ウチの近所を通ったら是非寄りなよと告げて私はトルコ中部のカッパドキアへ発った。


海こえ山こえ国こえて♪
イスタンブール市民は釣り好きが多い模様