海こえ山こえ国こえて♪

チェコの田舎町、チェスキークルムロフで蜂に刺され、痛みをこらえながらのオーストリア首都ウィーンまでの汽車の道のりだったけど、田舎からの汽車だったからか車内はガラガラで一車両に私とシカゴから来たというアメリカ人夫妻だけで、おかげで仲良くおしゃべりしながらウィーンまで行けて、痛みをあまり気にしなくて良くて助かった。
やはり旅は道連れって言葉間違ってないな。

あ そうそう、ウィーン(Wien)って英語ではヴィエナ(Vienna)っ呼ぶんですね。そんなこと忘れてて米国夫妻がヴィエナって連呼してる街はどこだろうと思っていた。
こういう時、英語と現地語がごちゃ混ぜになっている日本語での世界各地の地名ってややこしい。。 
いや、無理に英語読みしてる英語のほうが変だと言うべきか。。

それはさておき、ウィーンはさすが音楽の都と呼ばれるだけあって、安宿のロビーやカフェテラスにまでおしゃれなピアノが置いてあり、宿のスタッフやたまたま泊まってる宿泊客の子が驚くほど上手に弾いているのを何度も耳にした。
夜は宿の1階がバーになっていたんだけど、BGM代わりにギター片手に語り弾きする人が現れたりと、今までの宿とは完全に雰囲気が違っていた。
音楽というか生演奏というものがクラッシックからポップまでものすごく身近で色んな所で聞けてさすがウィーンと感心。
街角でもはっとするようなバイオリンやチェロの演奏を学生からおっさんまでが演奏してて、自分も何か弾けたらなぁと思わずにはいられない、そんな街だった。



海こえ山こえ国こえて♪

こちらは記念館にあったモーツアルトの衣装



プラハやチェスキークルムロフほどの旧市街や街並みは残っていなくても、モーツェアルトが住んでいたアパートやシーレやクリムトと言う巨匠の名画を見て周るだけで、芸術家をいかに多く排出した国か実感できた。
特にシーレの絵には感動。どちらかと言うとクリムトの代表作を見たくて行った美術館だったけど、シーレの絵に魅了されてたぶん30分以上は彼の絵だけじっと見ていたと思う。
あまりにじっと見てたので監視員の人にも呆れられたけど、タッチが力強くて独特で、うーーん一枚欲しいなぁと買えっこないけど考えたりした。

海こえ山こえ国こえて♪


オーストリアではウィーン以外にセメリンク鉄道という鉄道としては世界で初めて世界遺産に登録された山岳鉄道を見にウィーンから日帰りで行ってきた。
見に行ったと言うより、その山岳を走っている鉄道の横に設けられてる山中の散歩道をハイキングしに行ったのだけど、10キロ・約3時間の道のりは山あり谷あり森ありとなかなか変化があって面白かったです。景色も抜群によかったし。
そして約3時間のハイキング中、すれ違った人はたったの5人という少なさも久しぶりの自然の中でのハイキングを一層満喫できてよかった。
でもほぼ一人で結構険しい山道を歩いていると、たまに自分が歩いている道は本当にあってるのか心配になったけど、近くを走っている鉄道の警笛(森中が多くて近くを歩いてても姿は見えないことが多かったので)が聞こえてきて心強かったりした。
蜂に刺された左手はまだドラえもん状態だったけど、痛みは引いて痒みが増してきてたので、まぁ大丈夫だろうと自分を励ましゴールの無人駅に到着。オーストリアの山里も本当に綺麗で家々のガーデニングも力が入ってて見てて飽きなかったです。

ハイキングからウィーンの宿に戻ると同室になっていたポーランドからの女の子とオランダからのカップルと意気投合して、宿のバーで飲むことに。カードゲームしながらビールと何故かテキーラも飲みつつ夜更けまでわいわい酒盛りとなった。
バーテンダーが生ギターを演奏したりと最後まで音楽との縁が深い滞在でした。

酒の効用か左手の腫れもひき、安堵。
しかし、飲みすぎたため次の日のハンガリー・ブタペストまでのバスの道のりは少々辛かったです。。

海こえ山こえ国こえて♪