海こえ山こえ国こえて♪

スウェーデンの首都ストックホルムにはヘルシンキから15時間船に乗りやってきたのだけど、思った以上の豪華客船で思わずタイタニック?と喜んだけど、私が取ったエコノミーチケットは車が積まれてる階層より低い船底の4人部屋だった。


でも同部屋になったフィンランド人の女の子、アンナがとてもフレンドリーで気が合ったので、一緒に免税店で何本も缶ビールを買い込み、バルト海を渡る船のデッキで酒盛りしました。


海こえ山こえ国こえて♪


さすがに夜中のデッキは寒かったけど、白夜とまではいかないけど、夜明け前の薄暗いまま日が完全に落ちないバルト海と海に浮かぶ三日月を見ながらの酒盛りは情感があり、寒さも忘れる景色だった。(寒さ忘れたのは酒が入ってたせいもあるけど)


ストックホルムは北欧一と言われる都市で建物もきれいに統一感があり、洗練されていて素敵・・・なのだけど、なんか物足りなさを感じでしまう街だった。


海こえ山こえ国こえて♪


ロシアやバルト三国回った後だと教会やイコン(宗教画)、旧市街も見飽きてきてしまってるのかも知れないけれど、それよりもある程度大きな都市になるとどうしても世界の大都市に共通する点が増えてきて、見新しさが減ってくるのかもしれない。


なので街歩きをした後、他に何かないかなぁと思ってると、丁度良いところで日本大使館前を通りかかったので中に入って、久しぶりに日本の新聞を読んだり、図書室(大体の大使館には小さなライブラリーがあるんです)でタダでもってっていいよと書かれてた文庫本を1冊貰って帰りました。

推理小説でタイトルが『四国連絡線連続殺人事件』。中身より故郷の名前も出てるってだけで選んでしまったのだけど、久しぶりの日本語に飢えてたせいで結構楽しめました。

その本は私が生まれる前に書かれたものだったけど。


ストックホルム。あの日本大使館の図書室をがなぜか一番思い出す。