毎年我が家に帰ってくるツバメが今年も無事帰ってきた。

もう毎年だから家族は慣れて来たけど、このツバメ・・・巣を作っている場所がちょっと珍しい。

その巣は車庫の出入口付近にあるため、外への出入りの時は20~30cmの至近距離で現在卵を温め中の親鳥と目が合うほどなのだ。

その気になれば背伸びせずとも巣から卵を拝借できる距離なのだけど(勿論そんな事はしませんが)、彼らは人間なんて怖くないと言わんばかりにまったく逃げない。そして毎年卵から孵った雛は始めの1週間ぐらい人間が横を通る時も親と間違えピーピー巣から乗り出し餌を求めてくるのが恒例となっている。まっ餌なんてあげないけどね。 海こえ山こえ国こえて♪-ご近所さん


ツバメの天敵と言えば、一にカラス、二にヘビ、三、四にネコやイタチだから、わざわざそれ等天敵が近付いてこない人家に巣を作るのが常だけど、だからと言ってここまで至近距離に作ってるのは、四国の田舎に生まれそっだった私でさえ、実家でしか未だ目にしてない。

でもツバメの側から考えてみたら天敵から身を守る絶好のポジションなのかも。なんたって車庫の横には我が家の番犬トラが常にいるのだから。日中よく寝ていることが多く、番犬には向いていないトラだが、カラスやネコ避けには大いに一役かってるはずだ。


海こえ山こえ国こえて♪-元祖と新宅 そんなツバメにこの夏、変化が起きた。

今年は彼らの子供夫妻(たぶん)も帰ってきて、2mも離れていない場所に巣作りしたのだ。

そのため初めの2週間ほどは縄張り争いで激しいつばぜり合いが繰り返されていた。。最近ようやく落ち着きを見せ今ではお互いおとなしく卵を温めているけど。


ツバメの世界でも嫁姑、または舅婿問題ってあるのかもしれないな、と思いながら今日もその出入口をツバメとアイコンタクトしながら通った。


追記:ツバメの巣が家に作られる事は田舎では家に幸福が訪れるという言い伝えがあり喜ばしいことなんだけど、鳥類全般が苦手な妹(昔、手乗り文鳥に目を突かれたからとか)は家族の中で唯一、ツバメが帰ってきて雛が巣立つまでの間、試練の日々を送っている。

そして、こう言う苦手意識がある人にかぎってツバメも攻撃してくるらしい。やっぱ動物もそーゆーの分かるのだねぇ。

これから長期の旅に出る私にとっては、身一つで毎年長旅を繰り返すツバメは大先輩にあたるんだろうなぁ。

海こえ山こえ国こえて♪-ツバメ達の番犬
ツバメの番犬トラ