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パンコール島では何かと外に出てる時間が多く、しかも宿のネットアクセルが貧弱だったため更新が遅れました。なので3日分更新します。あしからず。

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パンコール島は人口も少なく、一周原付バイクで30分ほどと言う小さな島で島民はみ なフレンドリーで親切。ちょっと世話好き過ぎて外から入ってくるとビックリしてしまうほど。


海こえ山こえ国こえて♪ 私があるビーチから違うビーチに向かい歩いているとカブにのったローカルな人が「そこまでだったら乗せてあげるよ!」と言ってくる。絶対そんなのに乗ってく訳ないじゃん、、と思って断ると、「ええ・・そうなの?暑いのに・・解った、じゃーねー」と去っていく。後で解ったけど、ホントに暑そうだからそこまで乗っけて行ってあげようと声掛けただけで他意はなかった模様。そんな事しょっちゅうらしい。


海こえ山こえ国こえて♪ ここの人達は色々声をかけてくるけど、ただ観光客にはとりあえずひと声かけとけみたいな習慣があるだけで決してしつこく付きまとったりせず「やぁやぁ、ふむふむ、そうかい、じゃーねー」と言う感じで去っていく。

ここの島だけじゃなく、マレーシア全体が治安もよく、他の東南アジア(シンガポール除く)みたいにしつこく付きまとって何かを勧めてきたり、売りつけようとしない。値段も吹っかけてぼったくろうとはしてこないし、物乞いも余りみないし。マレーシア人に言わせるとそれは政情が安定していて経済も順調に伸びているから国全体が落ち着いているからだとのこと。なるほど、確かに隣国タイは今大変そうだもんね。ベトナム、カンボジアもまだまだ落ち着いてないようだし。マレーシアに来る前はタイよりも遅れてるのかと思ってたけど、ここの国の方が進んでいたのはビックリ(その分物価はタイより高いけど)。

海こえ山こえ国こえて♪ ともあれパンコール島。いつも暑いだろうから年中シーズンかと思ってきたけど、宿はどこもガラガラで、ビーチ沿いのメインストリートも観光客っぽい人は少ない。それにスローシーズンだからか知らないが、やたらら道路工事してて、穴に落ちそうなったほど。。ビーチによってはゴミが沢山落ちてるし。やる気ないなーって感じがぷんぷんただよっている。宿のオーナーが言うには週末になると一転大勢のマレー人が対岸の街からやってきて賑やかになると言うけど、本当かなぁと疑ってしまうほど静かで閑散としてる。まぁ人が多すぎてゴミゴミしてるよりは空いてるビーチでゆっくり泳げるのは良いことだ。

海こえ山こえ国こえて♪ おもいっきり満喫しようとビーチに出ると自前のボートでレジャーツアーをしている兄ちゃんがブロークンな英語に片言の日本語を混ぜて「今日はもう遅いけど明日の朝なら海もないでるし沖の島巡りしながらシュノーケリングするには最高だよ!君もどう?」と言ってきた。確かにせっかく魚の多いという島まで来たのだから素潜りいくのはいいし、他にヨーロッパからの客も参加するって言うし安心かなーと思いつつ話を聞いてると、そこに日本人の女の人が歩いてきた。バカボン(彼のニックネーム。日本人の友達がつけてくれたとのこと。意味はちゃんと知ってるらしい・・)がさっそく明日島巡りしないかと話しかけていき私も一緒にお話しすることに。久しぶりに日本人と話すのでが懐かしく話がはずむ。マチコさんは彼氏と一緒にマレーシアを旅行中で今日この島に着いたとのこと。彼女とゆっくり話したいのに日本語の会話に頑張って入ろうとするバカボンが彼氏も一緒に明日おいでよ!と誘う。マレー人は総じて商売熱心ではない人が多い中バカボンなかなか頑張るなぁ。。でもマチコさんは明日の予定は起きてから考えるからとホテルに戻ってしまった。

海こえ山こえ国こえて♪ 私はその後服着たまま海に入って泳いだり涼んだりしながら夕陽を見るためビーチに残っていると、ボートに乗ったバカボンが近づいてきて、これからすぐそこの沖に釣りに行くから乗ってきなよ!と言う。ここがアメリカや日本でも絶対しないけど、島民全員知り合いとう島だしお喋りだけど人はよさそうなので、マレーシアで釣りしてみるのも楽しそうだと思いボートに乗り込みいざ沖に。

海こえ山こえ国こえて♪ 魚は餌付けなくても擬似餌がついてる針糸を落とせば魚が釣れるし、それに船から見る夕日は本当に綺麗だった。結局4匹釣れて夕日が沈むと同時に島に帰った。
 


海こえ山こえ国こえて♪  


この日は長距離移動したし夕飯食べてさっさと寝ようと思ってたけど、バカボンがこの釣った魚が食べれる上手いレストランが近くにあるんだ!行くでしょ?!と言う。これまた悩みどころだったけど、ホテルで食べると高いし地元の店で食べる郷土料理にも興味があったので行ってみることにする。30分後シャワーを浴び着替えてから待ち合わせ場所に行くとカブに乗ってバカボンが待っていた。これで行くの??と聞いたら「そうそう、これで行くと早い」とのこと。大丈夫かいな・・・まっいざとなったらカブから飛び降りて走って帰ればいいやと思い、ノーヘルのニケツで店へと向かった。途中真っ暗なジャングルの中の道を通り、道の脇にとおっている電線にはずらりと野猿が連なって寝ていた。猿も昔は山の中で寝ていたらしいが、「奴らも都市化してきちゃってさー」とバカボンは言う。そんなことより私は店まだかい!と内心ドキドキしていたら無事普通のローカルの人がいっぱいいる屋台食堂に着いた。あー良かった。疑って悪かったねバカボン。。



安心したら猛烈にお腹が空いてくるのはいつものこと。バカボンが沢山オーダーした料理をもりもり食べた。彼の言った通りここの魚料理は絶品(ちゃんと彼が釣った魚が4匹料理されて出来てた)。他にも色々な地元料理も出て来て美味しかった。ああ・・来て良かった・・と、さっきと打って変わって思い直す。




途中、バカボンが自分にニックネームをつけてくれた日本の親友だと言うツカサさんに国際電話をかけて無理くり話させられた。高知出身のツカサさんは新宿周辺でバンド活動しているミュージシャン(まだ売れてないようだけど)でバカボンとは10年来の友達だとのこと。「彼はお喋りでお節介焼きな奴だけど全然悪い奴じゃないから大丈夫だよ~。その島はホント安全だしね。」とお墨付きをもらい一安心。

でも支払いはしっかり割り勘だったけどね。まぁ借りができるより良いけどさ。




たらふく食べた後さぁ帰ろうとなったが、帰る途中「さっきのツカサのライブがネットで見れるからあそこのネットカフェに寄って見てみてよ!」とネットカフェに連れてかれる。。でも想像してたよりネットカフェはすごく綺麗でナイス。日本の安いマンガ喫茶より全然よいし。とにかくツカサさんのライブ見てさっさと帰ろうと思ってたけど、思い込んでたより彼のバンドの曲が良く、がっつり聞いてしまった。しかもバカボンやその友達はまだパソコンの使い方を熟知してないようで新規ファイル作るのにも四苦八苦してるので操作のしかたを教えてあげたら「これはどうやるの?あれは?」と即席パソコン講座みたいになって結局1時間以上もそこにいる羽目になった。。まぁ楽しかったからよかったけど。

帰りも真っ暗なジャングルの中を通って宿まで辿り着いた時は既に夜中の零を時回っていてた。ノーヘルのバイクは夜風が気持よく貴重な体験にはなったけど、この日はクアラ・ルンプールからバスと船を乗り継ぎやってきて、この島で泳いで釣りしてバイクに乗ってと・・・ホント初日から濃い1日送ったな。。




次の日は朝からシュノーケリング。が、約束の朝9時にビーチのボート屋に行っても他の客どころかバカボンもいない。。何故だ?そのビーチで暇そうにしてる他の店の人に聞いて回るとバカボンの友達と言う子が彼の携帯に連絡入れてくれるが繋がらない。。しょうがないから奴が来るまでその辺で泳いでよっかなーと考えてたら、その友達だと言う子がすまなそうに寄ってきて、僕の買ってきた朝食一緒に食べながら待ちましょう、と椅子を用意してくれる。いや、君のせいじゃないからいいよと断るが「It’s OK. Please eat, eat!」と分けてくれた。朝食食べて来たばっかでお腹いっぱいだったけど好意は無下にはできない。頑張って彼を見習いながらイスラム教では不浄の手と言われてる左手を使わないで右手だけで薄いパンケーキみたいなのをちぎり、チリソースのような辛いタレにつけて食べた。のち、それがティパという食べ物と知る。


海こえ山こえ国こえて♪ その後まだ現れないバカボンを待っていると暇させて悪いから近所のチャイニーズの寺を見物に行こうとさっきの彼がスクーターで連れてってくれた。ありがとう、アンディーくんとやら。英語は聞き取りにくかったけど、シャイで優しい人だった。幼く見えたが、しっかり26歳とのこと。外国人の歳ってやっぱ分からない。。






寺の見物から帰ってくるとやっとボートに乗ってバカボンが表れた。が、他の客は一向に来ない。みんなバカボンが勝手に予約したと思ってんじゃないのー?と文句を言ってたら昨日会ったマチコさん達がホテルから出て来たのを発見!バカボンがダッシュで話しかけに行き、私も通訳を買って出る。だって1人じゃツアー赤字でボート出せないとバカボンは言うし、久しぶりに日本人と話しながら一緒に回るのも楽しそうだし。人の良さそうな2人だから尚更です。

現金が今足りないと言う2人のためにバカボンが支払いは後で銀行で下ろして夜までに払ってくれればいいよと言うので一緒に行けることに!防水カメラを持ってなかったからシュノーケリング中、写真は取れなかったけど、海の透明度は沖縄の離島には全然負けるけど旨そうな魚が驚くほど数が多くて魚が脇をすり抜けて行ったり水中マスクや手や足にぶつかって行ったりするほど。


海こえ山こえ国こえて♪ 自分が亀になった気分で泳げる海だった。周りの子島に連れてってもらい3か所ほどでシュノーケリングした後、私たちが泳いでいる間にバカボンが釣ったイカを無人島でバーベキューにして食べることに。



海こえ山こえ国こえて♪ キャンパーの経験があるマサルさんことマッスルさんとバカボンが頑張って火をおこし、イカの丸焼きを作ってくれた。味は海水の塩味がついててグッド。醤油があれば最高だったよねーと言いながら完食した。 

その後、宿がある島に戻り、シャワーを浴びた後3人で島に唯一ある港の銀行に向かった。マレーシアやタイには前に来たことがあると言う彼らと一緒に昼ごはんを食べながら話を色々聞いた。これから一人で世界一周する私を気遣ってくれて、そのお昼ごはんを2人がご馳走してくれた。5リンギでも旅先の者には貴重なのに、、マチコさんマッスルさん本当にありがとう。。


海こえ山こえ国こえて♪ お昼を食べた後、3人で歩いて港近くのフー・リン・コンと名の中国寺院に参りに行った。

そこには万里の長城の小型版があったり三国志に出てくる関羽みたいな門番が立ってたりするのだけど、それよりも私の背丈ほどある巨大な雷魚(ドラゴンフィッシュ?)が池にいて、

おお!寺の池のヌシだ!!と3人で興奮して写真取る。


海こえ山こえ国こえて♪ うっすら写っているのが見えるだろうか・・本当にデカくて暑い中歩いて来たかいがあったと思うほどの巨大魚でした。私が人生の中で見た(水族館は除いて)一番大きな魚だったなー。中国人も寺の池のヌシは食べずに大切に育てたんだなーと感心しました。

あ、ここの港でちょっとした変わった体験をした。寺に行く前に船着き場でトイレに行っておこうと港に向かうと、公衆トイレの入り口が閉まっている。なぜ・・トイレを閉めてるんだ?近くの人に聞いても「そこダメ、クローズ。船のトイレ使え。」と言う。なぜ丘の上のトイレが閉まっていて、港に停まってる船(かなり小さいめ)にわざわざ用足しに行かなくちゃいけないのか解らないけど、それがここのルールらしい。トイレ行きたい旨を船の横にいる暇そうなおじさんに伝え、船に乗り込みトイレを使わせてもらった。トイレに入ってても、知らないうちに勝手に出港されたらマズイとおちおちしてられなかった。世界中、こっちには不思議でたまらないけど、そこのローカルでは普通なことってきっと多いんだろうなぁ。



宿に戻ってからバカボンにツアー代を払いに宿近くに帰ると、昼ごろまで閑散としていた通りがクアラ・ルンプールやイポーからスクールトリップで来てる子供たちやプライベートで遊びに来てるマレー人達でいっぱいになっていた。なるほど、金曜の夕方から日曜の昼過ぎまでは観光客でいっぱいになるぞと言ってたのは嘘じゃなかったのだと納得。本当にいっぺんに様変わりしてて屋台も沢山でてて驚いた。空いてる内に海堪能で来てよかったー。(が、実際にはこの時だけで週末もそんなに言うほど混んでなかった。。)




ツアー代払い終えると朝から泳いで歩き回った疲れがドッと出てきた。バカボンは4人で夜一緒にどっか食べ行こう!と誘ってくるが、私たちは疲れてはててそれどころじゃなかったのでこの日は夜遊びせずに宿に戻って寝心地の良いベットでぐっすり寝ました。




次の日は昼近くまで部屋でゆっくりしてから海に出た。この日は34度。。猛暑だ。

ビーチに出たらまたバカボンやその友達につかまる。何人かと日本語講座っぽい話をしてたらマチコさん達もビーチにやってきた。2人で5分ほど離れたビーチでカヤックをしてきた話を聞き、私もやってみることに。


しかし、ここのカヤックはどれも2人乗りしかなく、仕方なく2人乗りのに一人で乗り込む。一人じゃ安定感が減るから気をつけてね~っと店の人に言われつつ海に繰り出す。


海こえ山こえ国こえて♪ 晴れてて太陽が反射している海は綺麗で、こぎ方もコツが解るとすいすい進んで楽しいけれど、これを一人で1時間もしてるとさすがに飽きてくる。最後の方は暑いし暇だし、腕も筋肉痛になってきたので、一人海原で大声で『海は広いな』の歌や海に関連する歌を片っ端から歌って気を紛らわす。カメラの動画でそれを録音し、自分の歌を聴いてジーンとしたのは人生で初めての経験だった。。海原に一人で長くいると静かすぎて人の声が聞きたくなってくるんだろうか・・?例えそれが録画の自分の声でも結構慰めというか安心感が出てきた。まぁそんなの私だけかも知れないけど。



海こえ山こえ国こえて♪ カヤックを無事終えた後、宿のあるビーチに戻る途中、岩場の道を通って帰ってみた。思ったより波が岩場に押し寄せてきてカヤックよりスリルがあったかな。。中間の砂浜では人が死んだように首から海につかって寝ていたので、ホント死んでるのかと思いビビる。まったく人騒がせな。。

明日には私もマチコさんマッスルさんもパンコール島を出て次の街を別々に目指すので、最後に一緒に夕食しようとローカルな店に行った。そこでまた夕食をご馳走になり、恐縮しきりです。。このご恩は無事日本に帰ってからしますねー。


海こえ山こえ国こえて♪ 夕食後、2人が前から気になっていたと言う ABC と名のデザートを食べに行く。たぶんかき氷だろうと言ってたけど、出てきたのはかき氷には間違いないが、中に入っているものがライチとか果物は良しとして、トウモロコシからピーナッツ、豆、あと昆布に見える何か正体が分からないゼリーが入っていている。練乳とピンクの甘い味はおもっきり甘い。

私は半分も食べきれずご馳走さましました。でも良い経験した。もっとマレー語ができれば何故ABCなんて名前をかき氷につけたのか聞けたのにな。


さーて、次はどこに向かうかなぁー。バカボンたち現地の人はマレーシアの箱根と言われてる高原のキャメロンハイランドには是非行ってみるべきだ!と言うし、でもそっちいったらタイ入国が遅れてラオスの方をゆっくり回る時間無くなるし、、うーーん、悩みどころ。。

でもタイのバンコクは政情不安で非常宣言出てるし、アイランドからハイランドに移動するのも楽しいかもしれない。

では。




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っと言うか、今現在キャメロンハイランドにいます。今日着いたばかりだけど。パンコール島との気温差14度ほど。

島からの道中、ローカルバスの中ではインド系の運転手に名前を聞かれ答えたが「オー!ナリタ!ナイスネーム!」と言われ、その後その名前で連呼された。。「ナリタ!水ちゃんと持ってきてるか?」「ナリタ!日本のどこに住んでるんだ?」と。。

ナリタじゃねーし!それじゃ空港だし!と思いながら質問に答えたけど。

まぁ良いけどね、もう。外人に呼び間違えられるのは慣れてるから。



さて、明日からはキャメロンハイランドの高原の周りに沢山あるトレッキングに出かけてきます。

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