シンガポール最後の朝は昨日探し回って見つけた郵便局へハガキを出しに行くことに。この国に来て３日目にして、ダウンタウンの大体の地図が頭に入ってきたのでショートカットをしながら向かった。日ごろから歩くのは好きだし、面白そうな路地裏は入ってみないと気が済まない性質なので、東京に住んでいた時もそしてここシンガポールでも目的地への行きと帰りは可能な限り違う道を通ったおかげで地図が頭に入り安のかもしれない。それに路地裏ではローカルな雰囲気や思いがけない景色に出合えたりしてかなかなか楽しいです。
さて、今日はシンガポールから長距離バスを乗り継ぎ国境を超えマレーシアのマラッカまで向かう予定。上手くいくかな・・・いや、上手く行くために最善を尽くすしかないし、とにかく出発。
まず昨日行ったアラブ地区にあるバス停からマレーシアの国境を目指す。思ってたより余り海外からの旅行客は乗ってこない。。このバスでは私だけだった。まぁいいし。
国境越えは凄くスムーズに行き、いざマレーシアへ。シンガポールとの国境沿いにあるマレーシアのジョホール・バルに入った途端、そこはイスラム教の国。中国系やインド系の人もいるにはいるが、ほとんどはマレー系の人達で、女性はサリーを頭に巻いていて、男性はイスラムの帽子を被っている。
マレーシアに来たんだなぁ～と実感してる暇もなく、こジョホール・バルからマラッカまでの長距離バスのチケットを買ってバスに乗らねばならない。シンガポールと違い、みな私がバスターミナルを歩いていると「チケット！チケット！」と群がって聞いてくる。一番先に聞いてきたおじさんのバス会社からチケットを買い、時間を確かめてからターミナル内にある屋台でお昼ごはんを食べる。Sotoと言う麺料理をオーダーしたのだけど、ベトナム料理のフォーとも違う変わったスパイスの味で美味しかった。
しかし、どう見てもそこの大きなバスターミナルで見るからに外国人は私だけ。他にもバックパッカーいるだろうと思っていたけど、案外少ないんだなぁ～と思いつつ、屋台のほかにターミナル2階の衣料品売り場も見て歩いたり、トイレに行ったりした後、私が乗るバスがつく指定の場所に行った。
が、、違う会社のバスが停まっている・・・何故だ？！運転手に確認すると、私が乗るバスは30分前に出てると言う（英語通じないので手振りで教えてくれた）。遅れないように30分前に来たのに、なんで？？と思っていたら、私の時計が遅れていたのが発覚。。そう言えば、1分遅れてたから時計を合わそうとシンガポールから来るバスの中で腕時計の時間合わせようとした、あの時変にいじって1時間遅い日本時間に変わっていたのかも知れない。。
しょうがないのでチケット売り場の人に理由を言いに行ったら次の2時半に来るバスに乗って行きなさい、と言われる。1時間半待たないと。。くそー・・時間を間違えるとは・・と考えながらバス停前で重い荷物を下ろしていたら、そのやり取りを見ていたムスリムのおじさんが「君、荷物はちゃんと足に挟んでもってないと、悪い奴が取って行くから気をつけなさい。」と片言の英語で話しかけてきた。おお・・そうだ！ジョホール・バルはシンガポールより泥棒多いんだった！と思い出し、「そうですね。ありがとう。」と言って荷物をしっかり手元に持ち直した。
その後おじさんは私のチケットを確認し、バスの運転手やターミナルを確認し、ここで間違いないから気をつけてマラッカまで行きなさいね、と言って去って行った。ありがとう、おじさん。親切にしてるふりしてから詐欺にかける犯罪がジョホール・バルで増えてると聞いていてかなり警戒してたけど、本当にただ良い人だったんだ。。バスに乗り遅れたのは悔しかったが、荷物の管理の注意を思い起こさせてくれる人に会えたので良かったと思いなおしバスを待っていたら、今度はもの凄い激しいスコールが降りだした。
やっと来たバスに乗り込み3時間揺られ、夕方6時前にマラッカ郊外のバスターミナルに着いてもまだ激しく雨は降っていた。それよりも、そのバスターミナル、おもっきり現地の暇そうな若い奴らのたまり場になってる模様で、居心地はよろしくない。。観光客なんて皆無だし（私以外は）。でも、どのバスが市内行きか探してたらそのガラの悪そうな中坊ぐらいの子がつかつかやってきて「市内行きたいなら17番のバス乗ればいいよ。あのバスだから。」と教えてくれた。人を見かけだけで判断してはいけないですね。。お礼をしっかし言ってローカルバスに乗り込む。このバスは人生の中で乗ったものの中では一番の年季入りだった。そしてもちろん乗ってるのは現地の人たちでいっぱい。海外からの旅行客は皆、団体ツアーで行ってるのか。。きっと。
無事にマラッカのダウンタウンに着いたがまだ雨が降り続いてて、夕方の雨の中を歩いてホテルを探す羽目に。。
さすがにこの状況は楽しめなくなってきていた所、探していたホテルを見つけた！予約は入れてなかったから飛び込みだったけど、なかなか良い部屋が取れて一安心。
シャワーを浴びた後、市内散策に出たら雨もやんでいて超ラッキー。ホテル着く前はかなり気持もブルーになっていたけど、一転移動中にスコールが終わって良かったーーと元気が出てきた。半日ぶりに観光客ぽい人たちも沢山見かけて、なんだかすごくうれしかった。
安心したら猛烈にお腹がすいてきた。とにかく、晩御飯だ。ホテルの近くがチャイナタウンの屋台や飲食店が沢山並んでる路地が近かったのでそこで取ることに。美味しそうな匂いがする店に入り、マレー料理の代表各であるチキンライスをオーダーする。ここマラッカではチキンライスのご飯がゴルフボール大のライスボールになっていて団子みたいだった。味は申し分なく美味しかった。
食後、マラッカ海峡に流れて行くマラッカ川を伝って歩く。雨上がりで凄く奇麗だった、が・・眠気が襲ってきて散策は次の日に。
この日は泥のように寝ました。