こんにちは。
星読みカウンセラーのSachikoです。
ブログにお越しいただきありがとうございます。



今回は、先日夏至の日に開催された占いアカデミーさん主催の「占いギャザリング2024」について書きたいと思います。「あなたから世界はどう見えている?」と題して、各界の第一人者の方々をゲストに迎え、長年占星術に携わって来た先生方がインタビューをするという形式のもの。



1組目は、作家の加門七海先生と西洋占星術研究家の鏡リュウジ先生の「目には見えない力の世界」として、「呪術」の世界についての対談。
2組目は、ヘレニズム・バビロン研究者の三津間康幸先生と古典占星術師のぐらさんの「バビロン天文日誌の世界」について。
3組目は、天文学者の渡部潤一先生と占術家のいけだ笑み先生の「天文学者から見える占星術の世界」について。
4組目は、言語学者の伊藤雄馬先生と占星術研究家のSUGARさんの「ありがとうがない世界」について。



どの組の対談も、前のめりで聞きたいものばかりで、夏至の日にこんな素敵なイベントをありがとうございます✨と占いアカデミーさんに心から言いたくなります。中でも今回特に取り上げたいのが、加門先生と鏡先生の回について。



加門先生は風水や呪術、民間信仰などに造詣が深く、最近では『陰陽師0』の呪術監修を行ったりと、日本のアニメやエンターテイメントの「呪術」のバックグラウンドにいらっしゃるような方です。



加門先生曰く、「呪術」は日常、私たちのすぐ側にある、という。それはどういうことなのか。お2人の対談を聞くと、その意味を理解することになります。



対談冒頭飛び出した「ハサミ」の話。鏡先生がさっきまで手元にあった本が見当たらなくなり、その本を探すおまじないはないですか、と加門先生に聞いたことに端を発します。
加門先生が提案したのが、ハサミを顔の横でチョキチョキさせて、探し物が見つかるようにおまじないを唱えるというもの。加門先生は、このおまじないにはちゃんとした理屈があると言います。



ハサミとは2枚の刃をチョキチョキと合わせることで、役目を果たすもの。2枚の刃は「表」と「裏」を意味し、「可視化できる世界」「表の現実世界」と「不可視の世界」「裏の世界」を表していると言います。
そのどちらもが合わさることで、見えなくなっていたものが見えてくるというもの。どちらかだけではいけない。そのどちらもが必要なのです。



私は一気に引き込まれて、食い入るようにお2人のお話を聞いていました。これは、いろんなことに通じる、本質を伝えているお話だと感じました。



その後に話された「眠り姫」の話にもハッとします。小さい頃好きだった絵本で、絵の美しさも相まってとても記憶に残っている物語です。お姫様の誕生を祝って12人の魔女が招かれ、祝福をする中、招かれなかった13人目の魔女が恨みに思い、姫に呪いをかけるというもの。


呪いについてお2人が話されたお話も、とても印象に残っています。「呪いの解き方を知っているということは、たとえ使わないとしても呪いのかけ方も知っているということ。」
さらに加門先生は、「白と黒が同じ質量で存在する」と言います。



これはコーチングで知った「ディマティーニメソッド」にもつながる話だと感じました。ホロスコープでも向かい合う軸の関係性、バランスだったり、いろんなことにつながる本質のように感じました。



鏡先生が言うように、実際眠り姫の呪いをかけた魔女だって、招待されていたら他の魔女と同じように祝福しただろうし、けれどその場合王子様には会えなかったかもしれないし。良い悪いを判断してるのは結局人間で、ほんとは全てがそこにあるんだと感じました。



以前、オーラソーマを学んでいた頃に先生が言っていたことを思い出します。オーラソーマは心理やスピリチュアルに関する学びがたくさんあったけれど、これらも、「地上で役に立たなければ意味がない。」と。



結構強烈だなと初めて聞いた時に思ったけれど、すごく大事なことを教えてくれていたんだと後になって思いました。表と裏、見える世界と見えない世界。そのどちらもが同時に存在している。
「呪」も「祝」も同じところから来ている。



お2人の対談からたくさんの気づきを得ました。「行ってらっしゃい」という呪術や、結ぶ、折る、切る、コンプレックスなどなど、まだまだお2人の対談で興味深い内容がたくさんあったので、また別の機会で書きたいと思います。
今も繰り返し聞いていて、加門先生の『お咒い日和(おまじないびより)』も読み始めました。読みやすくてほんとに面白い!またこの本の感想もどこかで。
先生方、大変貴重なお話をありがとうございました。