小学生の頃観たドラマでとても印象に残っているシーンがあります。



それは『ママハハブギ』というドラマのワンシーン。
浅野温子さん演じる継母が子供たちに、
「私自分のこと好きよ。自分のこと嫌いな人なんているの?」と言うシーンです。



自分が自分の味方でいなくてどうするの、って(多分台詞はこれと全く同じじゃないと思うけど、こういうニュアンスのことを言っていて)。



息子たちはその言葉に驚くんだけど、同じように私も驚いたのを覚えています。
これまでドラマや漫画の中で、「自分のことが嫌い」という登場人物はたくさんいたけれど、「自分のことを好き」っていう人はこの時が初めてだったように記憶しています。
そして、「そう思っていいんだ。」と漠然と感じました。



それまで「自分を好き」というと傲慢なような、自分勝手なワガママな印象があって、そう思うのは違うとどこかで感じていたように思います。
けれど浅野温子さん演じる女性は、決して自分さえ良ければいいという人物ではなく、人を思いやる、優しくて明るい女性として描かれていました。
その人物が言った台詞だったので、「自分を好き」ということを初めて肯定的に思えた瞬間でもありました。



気づくとこの言葉は、私の根っこの部分、核の部分になっていて、自分を嫌いになる場面に何度出くわしても、その度に上を向かせてくれていたように思います。
「自分が自分の味方でいなきゃどうするの。」



ヒーリングなどを学ぶ中で、何度もこのシーンを思い出します。
どんなことでも、結局まず一番に大事なことはこれなんだなぁと感じます。
「自分を好きでいること」
これが全てにおいて大前提。



自分のことが嫌い、と言う人を見ると、ドキッとします。その言葉が自分に刃を向けて傷つけているように見えるんです。
答えは外にあるんじゃない。
全て内側にある。
そして、自分を好きでいること、自分とちゃんと向き合うことができて初めて答えに辿り着く。
最近改めてそれを感じていました。



もし、ものごとが上手くいかない時には聞いてみて欲しい。
自分のこと、好きですか?
ちゃんと自分と向き合ってる?



ママハハブギからの気づき(笑)。
どこから真実がやって来るかなんて、ほんとに分からないものですね。