7月。
上弦の月へ向かう頃、私は男の子を出産しました。


出産は、何もかもが初めてで、想像以上の出来事でした。周りから聞いていた話からある程度はイメージしていたつもりだったけれど、全く同じ状況はないということを痛感。そして地獄のような陣痛を経験し。。。何度助産師さんたちに助けを求めたことか(笑)。(その節は本当にありがとうございました。)



「出産は命がけですからね。」
友人の女医さんは言います。
確かにそう思います。
赤ちゃんもお母さんも無事である保証はありません。
私も、出て来てくれた赤ちゃんの姿を見て、その声を聞いて、初めて心からホッとしました。



妊娠中、何度か逆子になっていたので、直前まで帝王切開になるのではとドキドキしていました。
最終、頭を下に向けてくれていたので正常分娩の方向に。



けれど出産当日、陣痛も山場を迎える頃、子宮口がまだ全開にならず、陣痛も一定間隔にならずで、吸引するかどうかの瀬戸際。
なんとか子宮口が全開、ただし破水から始まっていたので、これ以上時間もかけることができない。最後は陣痛促進剤を使用して出産することになりました。
(出産は、本人もギリギリの状態だけど、状況に応じた判断が瞬時に求められることも肌で感じました。お産に携わる方々に本当に頭が下がります。)



助産師さんによると、赤ちゃんは妊娠中逆子になった時期があったので、へその緒が2重に首に巻きついていたとのこと。
そんな中、無事に元気に産まれて来てくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。



産まれて来た赤ちゃんは、私の中から出てきたわけだけど、もちろん全く別の人格、新しい生命なわけで。
それは当たり前のことだけど、とても不思議な感覚でした。
 


出産から早一ヶ月。
お世話は大変というけれど、ずっと見ていても飽きない、愛おしい存在です。
出産は壮絶であんなにしんどかったのに、またもう一度産んでみたい、と思っている自分がいます。
赤ちゃんは痛みを忘れさせる不思議な力があるのかもしれません。



最近では、話しかけると笑ったり、どんどん表情豊かになってきています。
小さくて可愛い、不思議な存在。
この子は何をしたくて産まれて来たんだろう。
今は星に聞いて、想像したりしています。



妊娠についてもいろんな気づきがありました。
それはまたの機会に文章にしたいと思います。



“HDIGABTT?”