お久しぶりのブログです。
そして、多分今回最長の記事になりそうです(^^;



このところフジファブリックの曲(特に志村くんが作っていた頃のものを)をずっと聴いていました。(中毒性がすごい。。)今では旦那さんも鼻歌でフジファブリックを歌うほどになっています。
遂には志村くんの日記集まで手に入れました。いろんな感情が湧き上がり、日々のことがとても愛おしくなる一冊です。






写真もいくつか収められてるんですが、どれを観ても志村くん、美しいな。ほんとに綺麗な顔をしていて、引き込まれる雰囲気を放っています。
そして、文章も面白い。表現の仕方もユニークで、つい笑ってしまいます。それは曲作りにも通じていると感じました。



気になることは調べずにいられない性分の私は、例のごとくホロスコープも観させていただきました。生まれた時間は分からないので、ハウスなどは定まりませんが、サインや天体の位置など確認できることを見ていきました。



志村正彦氏。
1980年7月10日生まれ。
実は1番気になっていたのが「水星」でした。
…やっぱり逆行しています。



特定の天体が逆行中に生まれた人は、その天体の持つ能力をストレートに発揮する事が難しいと言われています。(チャートの中で、逆行している天体には天体の横にR,rなどの記載があります。)
水星は、コミュニケーションや話し方、知識などを扱う天体です。
逆行していると、コミュニケーションなどで人と違いを感じやすく、内向的になるケースもあります。
ただ、人とは違う着眼点を持っているため、発想がユニーク、話し方や文章が独特で印象的といった特徴が現れます。



水星逆行生まれの方にはこう言った特徴があって、それはその方の「個性」として現れます。
志村くんの独特な歌詞、言葉選びはこれも影響していると感じます。



志村くんのネイタルチャートで水星は「蟹座の21度」、サビアンシンボル『歌っているプリマドンナ(または『歌っている主役女性歌手』(A prima donna singing.)』です。
この度数の人は、家庭的な関係の仲間とともに、豊かで楽しい生き方をします。共同作業の中でも、意欲、集中力、激しい練習、野心などを発揮することで、より重要な役割を手にできます。
蟹座の21〜25度は、サビアンシンボルの第5グループにあたり、積極的に集団の理想を追求します。そして、夢を思い描き、それを形にしようとします。



『歌っているプリマドンナ』という名前もだけど、サビアンシンボルの表す内容が志村くんを連想させるものばかりで驚きました。バンドのボーカルとしてストイックに音楽と向き合って来た志村くん。彼のネイタルチャートの水星は、音楽を作る上でとても重要な役割を果たしていると感じます。



蟹座に位置する天体は、水星と太陽。
そして、双子座に月と金星が位置しています(生まれた時間が分からないので、月の度数は不明)。お互いの支配星が互い違いに位置している(双子座の支配星=水星、蟹座の支配星=月)ことから「ミューチュアル・リセプション」にもなっていて、それぞれのサインの影響を強め合っています。



蟹座は、愛情や思いやりが深く、身内(家族や仲間)を大切にするという性質を持っています。志村くんの作る歌には、情感溢れるものが多く(『茜色の夕日』や『陽炎』など)、日記の中やライブでの言葉にも、地元富士吉田市をとても愛していたことが語られていて、そこからも蟹座の要素を感じていました。太陽は蟹座のサビアンシンボル第4グループに属し、向かい側のサイン山羊座の影響が入り込んで来ます。そこで、自分の資質に適合した仕事を求め、社会的な立場を模索することになります。音楽で世に出ようという気持ちになったのも、自分の資質を活かした「人生の目的」がそこにあったからかもしれません。



双子座は、フットワークが軽く、好奇心旺盛、様々な知識や情報にアンテナが立っています。ここには、感情や気質を表す月と、楽しみや喜び、好みなどを表す金星が位置しています。おしゃべりで、フットワーク軽くいろんなことを器用にこなしている印象です。(習い事をいくつも掛け持ちしていた、というエピソードもあります。)ラジオでの軽妙なトークや、ライブでの早口な(ちょっと噛みながらの)MCなど聴いていても、双子座の要素をとても感じます。本人は自分のことを「地味でおとなしい」と表現していますが、蟹座と双子座がミューチュアル・リセプションであることや水星逆行とも関係しているかもしれません。



一番多く天体が集まっているサインが、乙女座です。拡大、幸運の星である木星、制限する土星、行動を表す火星が位置しています。乙女座は、実際的な作業に強く、真面目で几帳面、有能に仕事をこなすという性質があります。6番目のサインでもあることから、「要求」に対して答える力を意味します。音楽を形にしていく作業は、特にこの乙女座の要素が表れていると感じます。



地のサイン(牡牛座、乙女座、山羊座)がある人はコツコツと努力するのが「得意」な印象があります。形にしていくことが得意です。ちなみに私は地のサインは乙女座に土星のみ。土星は苦手意識も表すので、実はコツコツと積み上げて行くことが苦手だったり。けれどそれが時間をかけて取り組む課題でもあり、OL時代は特にこの土星を使っていたと感じます。おかげでこの要素は今の生活に活きています。



志村くんは地道な作業も、乙女座の資質を活かしてコツコツと積み重ねていける人だったのではと想像します。そして浮かんだアイデアもきちんと形にすることができたんだと思います。(地のサインがないと、アイデアが浮かんでも形にするのが難しい。)
特に土星は、乙女座23度でサビアンシンボルは第5グループになります。第5グループは少しやりすぎになる傾向があり、実務の面で過剰にこなすことで、仕事をしすぎたり体を壊しがちだったかもしれません。志村くんのネイタル土星は他の天体とのアスペクトが1番多く、生きる上で特に使っていた天体のひとつなのではと感じます。(志村くんが亡くなった2009年12月24日に、ただでさえアスペクトの多いネイタル土星に対し魚座のトランシット天王星がオポジションとなっています。死因は不明ですがそのことが何らかの影響を与えていたのかな...と考えたりもします。)
余談ですが、ライブの映像などで観る志村くんの眼や佇まいもとても印象的なんですが、もうひとつ目を引かれたのがその「手」でした。細くて長い指で、とても綺麗な手をしています。そこにも乙女座の持つ「繊細さ」を感じたりしました。



その他の天体、冥王星(天秤座)、海王星(射手座)、天王星(蠍座)、と世代を表す配置になっていますが、この中で特に注目なのが、「海王星」です。



海王星は射手座の21度、サビアンシンボル『借りた眼鏡をかけている子供と犬』。この度数の人は、自分の能力の限界を超えてまで、これまで手に入れたことのない知識や教養を求めます。可能なギリギリのところを超えてまで無理をして跳躍しようとするので、時に心身を傷つけることもあります。
この射手座の海王星は、金星にオポジションとなっています。神秘的で、夢、幻想、インスピレーションの星「海王星」。そのエネルギーが金星を刺激します。志村くんの持つ飛躍した独特なセンスはここから来ていると感じます。彼にとって、それを音楽という形にするのは、自然なことだったのかもしれません。



このアスペクトを見た時に頭に浮かんだ一曲があります。


URL: youtu.be


志村くんの作った『TAIFU』という歌です。
その中にこんな歌詞があります。


想像に乗ってゆけ もっと足早に先へ進め
想像に乗ってゆけ もっと足早に先へ進め   
放送のやってないラジオを切ったら すぐさま行け                                          放送のやってないラジオを切ったら そしたらそろそろ
虹色 赤色 黒色 白!                            虹色 赤色 黒色 白!                            虹色 赤色 黒色 白!                            皆染まっているかのよう!
飛び出せレディゴーで踊ろうぜだまらっしゃい                                             飛び出せレディゴーで踊ろうぜだまらっしゃい


そして、その後に出て来るフレーズ。


感情の赴いたままにどうなってしまってもいいさ             
感情の赴いたままにどうなってしまってもいいさ
感情の赴いたままにどうなってしまってもいいさ
感情の赴いたままにどうなってしまってもいいさ



変態曲のひとつでもあり(笑)、大好きな一曲です。一回聴いたら忘れられない曲で、志村くんの頭の中には一体どんなイメージが溢れていたんだろうと考えずにいられません。もう本人に聞くことができないのが、残念で仕方ありません。



10天体のサビアンシンボル以外であと2つ。
癒しの星「キロン」が牡牛座18度に位置しています。サビアンシンボルは『バッグを窓から外へ出している女』。牡牛座の第4グループにあたり、「深い哲学的資質を自身の内から発掘する」グループになります。
この度数の人は、自分がため込んだこだわりや考え方などを一気に公開して解放することで、自身の内面をすっきりさせる傾向があり、吐き出す都度、さらに満たされるという不思議な人です。このサビアンシンボルを見た時、志村くんにとって内面を「歌」にする行為は、自身の「癒し」にも繋がっていたのではと思いました。



そして「今生での魂のテーマ」を表す「ドラゴンヘッド」について。
志村くんのドラゴンヘッドは獅子座の21度に位置していて、サビアンシンボルは『中毒した鶏』。この度数の人は、超越的領域に無理やりジャンプしようとします。理想の達成に早急な手段で飛び込もうとするので、心身に傷を負うこともあります。獅子座は情熱的で、表現欲求があり、平均値におさまる無理のない生き方は好みません。それがさらにこの、やり過ぎる度数です。人に強烈なインパクトを残す表現になるのも納得です。
そしてバンドのボーカルとしてスポットライトを浴びながら、唯一無二な表現者として生きた彼は、確かに今生でのテーマを生きていたんだと感じました。



志村くんのネイタルチャートを見ていて「21度」という度数も彼を表す特徴的なキーワードだと思いました。21度はサインの特徴を最も強く表す度数であり、やり過ぎな傾向もあります。水星、海王星、ドラゴンヘッド(ドラゴンテイル)、あと、時間が分からないので定かではないんですが、MCとICもそうだったんじゃないかなと想像します。



ホロスコープを見て、もちろんハウスが分からないので想像の域を出ない部分もありますが、サビアンシンボルなどから彼の持つ資質を知ることができたように感じます。輪郭が浮かび上がると共に、サビアンシンボルのキーワードが彼をイメージするものばかりで驚きもあり、「占星術ってやっぱりすごい。」とその奥深さを改めて感じていました。



志村くんの日記を読んでいると、自然と彼の特徴的な声が聞こえてきます。



想像に乗ってゆけ  もっと足早に先へ進め



自分自身を生き抜いていたからこそ、今でも彼と彼の残した歌たちは愛され、輝いて見えるんだろうと思います。




(※ この記事は、松村潔先生の『愛蔵版 サビアン占星術』と『ディグリー占星術』を参考にしています。占星術を学ぶ上で、視野が格段に広がります。数秘にもつながるので、数が好きな人にはたまらないオススメ本です。)






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