サンディエゴ最新不動産マーケット情報‐ついに失速?6月の速報
年初から順調に上昇を続けていたサンディエゴの不動産価格ですが、2014年5月から2015年5月にかけての一年間の上昇が初めて過去三年で最低水準に落ち、価格の上昇もひと段落といったところでしょうか。2013年に24%上昇した主な要因である、キャッシュバイヤーのフリップ投資家(古い家を直して、売却する手法)たちも現在はデトロイトやマイアミに移動し、大規模の投資家集団たちは既にサンディエゴを去りました。代わって伝統的な賃金、雇用、利息、といった要因が価格を左右し、通常のBUYERたちが、価格を形成する段階になりました。

とはいっても賃金の上昇がそれ程あるわけでもなく、厳しくなったローンの審査と合わせて、中々買い手も現れないのが事実です。例年より極端に低い住宅在庫と利息の低さによって支えられている現在のマーケット。ラホヤやUTC、デルマー等の国際的に知られたマーケットは外貨が入っており、比較的順調ですが、既にサンデェイゴ南部や比較的治安の悪い地域では既に価格の上昇が止まり、少し下がっている地域もあります。

いずれにしてもサンディエゴの不動産マーケットの高騰はそろそろ終息を迎える時期なのかもしれません。価格の上昇をずっと待っていた方には在庫の少ない今は売り時だと思います。この状態でギリシア不安や中国バブルの表面化が始まれば、株価と合わせて不動産価格も停滞する可能性があります。その傾向は弱気なFRBの低利息政策の長期化にも現れています。