アメリカの景気の良化は様々な世代にも影響を及ぼしているようです。1980年代に生まれた若い世代が住宅ローンを利用し始めました。ジャンボローン(ローン額が$417,000を超えるもの)を使用する人も増えています。


低い利息と緩和されたクレジットによって、住宅ローンの資格を得る層が急激に増えています。アメリカの住宅ローンは政府系のローンで3%の頭金で、通常のローンでは10%から15%の頭金が利用可能になりました。

全米のテナントの36%を占める18歳から34歳の世代で来年2016年に住宅の購入を検討している人が多数を占めている事がアメリカの不動産WEB大手のZILLOW.COMの調査で明らかになりました。「この世代の3分の2以上が良い人生を送るためには住宅の購入が必要。」と答え、「アメリカンドリームの一つ」と答えました。この調査は全米の1万人の若年層のインタビューによって調査されました。

ITの都である、サンフランシスコ、サンノゼでは、IT企業のプログラマーなどの高収入の若い世代が70万ドル相当のジャンボローンを利用し始めているという調査が出ました。面白い事にこのエリアの若年層はトラディショナルなローンブローカーとの面接などの直接対話を避け、インターネットで全てが完了するサイトの利用を好むそうです。「いつもアマゾンをショッピングで利用するのと同じで、コミッションが少なくて、時間も節約できるインターネットをローンにも利用します。」と話したのはGOOGLEに勤める’34歳のVAN DIKEさん。

現在の平均住宅ローン使用年齢は41歳で、昨年の45歳から下がりました。2015年2月の住宅売買におけるファーストタイムバイヤーの全体における割合は1世代前の40%に比べると29%と少ない数字を表していますが、これはリーマンショックと、思い学生ローンによるものだといわれています。大学の授業料が劇的に上昇し、前の世代に比べ今の世代は学生ローンの借金を背負い、住宅売買にも影響が出ていると思われます。