戦慄のベルリン地下組織(1945・米) | まなぶんの戦争映画辞典

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これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

戦慄のベルリン地下組織(Hotel Berlin)

監督 ピーター・ゴッドフリー
出演 ヘルムート・ダンティーネ、アンドレア・キング、レイモンド・マッセイ、フェイ・エマーソン、ピーター・ローレ、アラン・ヘイル、ジョージ・クールリス、クルト・クリューガー

1945年、終戦間近のベルリン。「ホテル・ベルリン」に収容所から脱走した囚人リヒター(ダンティーネ)が逃げ込み騒ぎになっていた。ホテルにはヒトラー暗殺を企てたフォン・ダンヴィッツ大将(マッセイ)、ゲシュタポのヘルム長官(クールリス)などがおり、ドイツの敗色が濃厚な中、それぞれが自己保身、金策、国外への逃亡などを画策していたがのだが・・・・・・
ストーリーはほぼ「ホテル・ベルリン」の中で展開されるため、戦車、装甲車はおろか乗用車すら全く出ません(涙)。
主演の反ナチス活動家のリヒター(ダンティーネ)。このシーンではSSの恰好してますが変装です。ダンティーネは「クロスボー作戦」のリンツ将軍(SS)が私の中では有名。かなりのイケメンですね。エロール・フリンの「暴力に挑む男」にもドイツ軍役で出ています。
ケーニッヒ教授を演じたのは名優ピーター・ローレ(右)。「マルタの鷹」「カサブランカ」などの名脇役ですね。戦争映画では「ローレンの反撃」で悪いドイツ軍役を演じています。
ヒロインのティリー(エマーソン)。新しい靴が欲しくてしかたない女子ですが、恋人がユダヤ人だったりする複雑な役を好演。いかにもアメリカ女性って感じですけど(笑)。戦争映画では「影の栄光」という作品に出ているようです。
もう一人のヒロインのリサ(キング)。将軍の愛人の女優という役どころ。ナチの味方なのか敵なのか?サスペンスの中心となります。綺麗な女優さんですね。
悪いナチス役はゲシュタポのヘルム長官(クールリス)。戦争映画では「ビーナス救出作戦」でもドイツ軍人を演じていました。
こちらはフォン・ダンヴィッツ大将(マッセイ)。ヒトラー暗殺計画に加担しており、自決を強要されますが、どうなるか。「戦場を駆ける男」では悪いナチス役を演じていました。「エデンの東」の怖い父親役で有名。
空軍のパイロットで女好きのカウダース中佐(クリューガー)。最近書いた「女の戦い」でも女好きのゲシュタポ役でした。そういう顔ですね(笑)。
 
(寸評)
1945年の作品ということで、ドイツの抵抗運動者を励ます的な内容のプロバガンダ作品です。でも脚本のテンポが素晴らしく、飽きずに一気に見れました。安価なDVDがあるので、ぜひともご覧いただきたい作品です。
(評価)☆☆☆★(5点満点)   *DVD