地獄に堕ちた勇者ども(THE DAMNED)
監督 ルキノ・ヴィスコンティ
出演 ダーク・ボガード、イングリッド・チューリン、ヘルムート・バーガー、ウンベルト・オルシーニ、シャーロット・ランプリング、ルネ・コルデホフ、ヘルムート・グリーム、ルノー・ヴェルレー、アルベルト・シェーンハルス
1933年、ドイツで鉄鋼会社を経営するエッセンベック男爵(シェーンハルス)の誕生日パーティが開かれるがパーティーの後、男爵が死体で発見され、孫のマルティン(バーガー)に財産が譲渡される。しかし、彼は性格異常で退廃的な生活を送っており、実権を握ったのは彼の母ゾフィー(チューリン)と愛人フリードリヒ(ボガード)であった。また、それを影で操るのはSSのアッシェンバッハ(グリーム)であった。
戦車、装甲車などは出ませんが、高級車は結構出ます。なぜかこの作品はimcdbにないので車種などは分かりません。
素晴らしい車輌ですね。メルセデスではなさそうです。
後ろのトラックはおそらくOMタウルスと思われます。イタリア戦争映画ではオペルブリッツのかわりにドイツ軍を演じることが多いです。
兵器の取り分を巡る親衛隊と突撃隊の争いが描かれます。展示されているのはMG34機関銃。結局、突撃隊は粛清され、会社は親衛隊アッシェンバッハの思い通りに。突撃隊のレームなどが暗殺される「長いナイフの夜」のシーンもあります。
ヒロインはやはりエリーザベト役のシャーロット・ランプリングで。怪しい美しさに惹かれます。「愛の嵐」もいつか書かないと。
フリードリヒ(ボガード・左)とマルティン(バーガー・右)。ボガードは「愛の嵐」でランプリングと共演しています。「遠すぎた橋」のブラウニング中将ですね。バーガーはヴィスコンティの秘蔵っ子です。戦争映画では「エンテベの勝利」「コードネームはエメラルド」などに出ています。
マルティンの母ゾフィー(チューリン・左)とアッシェンバッハ(グリーム・右)。この作品のグリーム悪すぎますが「サン・スーシの女」では好人物を演じています。
チョイ役ですが国防軍の将校役で我らがタラコ唇のカール・オットー・アルバーティーが出ています!「戦略大作戦」「ロンメル軍団を叩け」など戦争映画にはなくてはならない脇役です。
(寸評)
名匠ルキノ・ビスコンティ監督のドイツ3部作の第1作です。戦争映画じゃないと言われそうですが、大好きなカール・オットーが出てるのでつい(笑)。ドロドロの権力闘争と倒錯した性描写など高校生のときに見て衝撃を受けた作品です(当時から大好きでしたが・・・)。
(評価)☆☆☆☆(5点満点) *DVD
(双葉)☆☆☆★★★(4点満点) ※なんだかイヤーな気分になるね→ヴィスコンティだからね