♬ 大嫌いだったメガネはずせない

  この何日も



小さな頃から目が悪くてメガネをかけてた

勉強もせずゲームばっかりしてたからかな




♬ あなたの夢を見た朝なぜか少し泣けた

  冴えない私を思ったら、少し泣けた




大人になってからは

そんなには気にしなくなって行ったけど


それまでの僕はメガネをかけた自分のこと

好きではなかった




♬ 大嫌いなのはメガネじゃなく

  こんな自分、ガラスの奥で叫んでいても

  だれも気づかない



♬ 防護壁の役ばかりでゴメン

  やってみるね

   私をキチンと見せてくれるレンズに変える
  





数年前から僕は自分自身を見る

メガネのレンズが曇っていた事に気が付いた



そのレンズはずっと人の目や世の中に

ピントを合わせようとしていたせいか



すっかり自分自身の本当の気持ちが

ぼやけて見えなくなってしまっていた



それから

そのレンズのお手入れを始めることにした



いまでも気がつかないうちに

いつのまにか曇ってしまってる時もある



だから

定期的にお手入れをする習慣を付けてる



本当はこうしたい、本当はこうなりたい

本当の自分の気持ちを、もう

見失わないようにね






♬ あなた(本当のこうなりたい自分)の

  ようになれたらと憧れる

  その想いが力をくれる





のんびり屋の僕はすこし前から

あと3年の人生だったら何がしたい、と

自分に聞いてあげるようにしている



そうしていると

目に映ったもの、耳に入って来たものから

何がしたいが、感じやすくなった



先日、僕は目の手術をした

長い間、僕の視界を支えてくれたメガネの

フレームにさよならをした



そして僕の本当はこうしたい事のひとつ


まだメガネをかける前の子ども時代と同じに

フレームの無い視界のハッキリとした裸眼で

綺麗な空を自分に見せてあげることができた



僕が喜んでいた





♬ 机に置かれた「空の写真集」

  背表紙の三日月だけが

  そんなわたし知ってる




ドリームカムトゥルー

♬ 「眼鏡越しの空」より





まなぶ