時間にまつわる名言集(19) | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」


1890年代までは
異質な時間の流れとして並立してきた
学校の祭りの時間と地域の民俗的な時間が、
日露戦争のころから共振しはじめ、
学校の祝祭日が民俗的な感覚で
需要されるようになる半面、
地域の時間の流れのなかに学校の時間が
年中行事として浸透していくのである。

(吉見俊哉)


吉見俊哉「ネーションの儀礼としての運動会」吉見俊哉他『運動会と日本近代 』青弓社(1999)28頁