【身近な風景:雷雨と作文】 | 市原市「マナビオ」のブログ

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マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


雷雨と作文(夏休み・読書感想文)

 夕方、もの凄い雷雨がありました。屋根をたたく雨が凄い音を出し、窓ガラスを滝のように流れていきました。近くで「ビシッ!」と音がしたかと思ったら、教室の電気が一瞬消えて真っ暗になり、再び電力が戻りました。いつも元気な子ども達も、さすがに心細かったようです。


 この時期、要約教室を受講している生徒たちは、恒例となった「読書感想文コンクール」に応募する原稿を書いています。感想文を書く苦しみは、よく分かります。なぜなら、小学生の頃、私自身も苦労したからです。


 小学生の私は、感想文を書く時、「広大なグランドのどこかに埋まっている宝物を探せ!」言われ、とりあえず掘ってみるものの、「能力に欠ける自分は、どうせ見当外れの場所を掘っているんだろうな」と感じるような子どもでした。ところが、大人になった今、見方は大きく変わりました。感想を述べるということは「小さな花壇に植えられている草花をいくつかポットに移し、その後、鉢に入れて大事に育て、咲かせた花を皆に見てもらう」ことに似ています。つまり、絵画同様(上手い・下手は別として)書こうと思えば、誰にでも書けるはずです。コツを知るには、まず書くことです。それをマナビオで学びます。


 1時間半ぐらい続いた雷雨は、小雨になっていきました。そして、子ども達が帰る頃、西の空から射した光が、黒い雨雲を下から照らしてオレンジ色に染めていました。


 文章を書くことが苦手な小中学生に、文章を書いて伝えることの楽しさを少しでも知ってもらいたと思っています。