石灰水に二酸化炭素を通すと白くなります。小学校の理科の教科書にも出てくる内容です。当然のことながら、白くにごる前の石灰水は透明です。
しかし、石灰といえば、校庭に線を引くときに使うあの白い粉です。水に混ぜれば白くなるように思いますが、何故、透明なのでしょうか?
実は、検査用の石灰水は、溶け残った石灰を沈殿させ、上澄みだけを使用しています。
写真は、実験教室で使用している石灰水です。生徒には、ビーカーの底に沈殿した石灰を見せ、検査には透明な上澄みだけを使うことを説明します。検査用に注意深く透明な上澄みだけをベローズピペットで採取するように言っても、白く濁らせてしまう子どもが必ずいます。そこで、実験教室では、事前に用意した透明な石灰水を使用しています。
だから、見せられた石灰水は、いつも透明だったのですね(笑)。