
できるだけ接写したい被写体です。溶ける絵具の塊全体にピントを合わせる都合、絞り値を絞る必要があります。そして、早いシャッタースピードで連写する為には、相当な光量が必要と考え、屋外で午前中に撮っています。
垂らす絵の具の解き具合と絵の具を落下させる水面からの距離によって、表情はかなり異なります。また、ピントを合わせた同じ位置に、絵の具を垂らすのも難しかったです。
最後に、撮影後にデータを編集していて、気づいたことがあります。それは、撮影している水槽や水の存在を完全に消して、溶ける絵具だけを抽出した写真にしないと、思ったほど意外性はない、ということです。
今回の撮影では、インスタントコーヒーの小さな空き瓶を使いました。理想を言えば、奥行きのある大きな水槽に、カメラを押し付けてガラスの反射を抑え、四方から光が入る状態で撮影するのが望ましいと思いました。
また、条件を変えて、撮影してみたいと思います。