
死んだコオロギを拡大鏡に入れ、顕微鏡写真の要領で撮影してみました。
単なるプラスチック製の拡大鏡なので、ピントをずらしながら撮影できません。深度合成はせず、絞り値を絞って撮影しています。
おしりに産卵管がないので直ぐにオスだと分かります。コオロギが鳴くのはオスだけです。音を出す秘密が翅にあるので、良く見れば、翅を見てもオス・メスの区別がつきます。円内に翅を横断するスジがあります。この右ばねの内側がゴツゴツ固く、ここに左ばねの突起をこすって音を出しています。つまり、横断するスジの翅を持つコオロギは、オスということになります。
死んだコオロギは乾燥して固いので、ピンセットで翅を持ってむしると、このスジに沿って翅が切れてしまいます。観察が難しい部分ですが、メスを使って翅だけを丁寧に取れば、顕微観察も可能です。