山本七平
『空気の研究』はとても
有名だけれど
その読者が
日本が重要な政策決定の場面で
「場の空気」を臨在的に
把握してしまい
敗戦したことを知って
「考えさせられた」
で終わるのはどうかと思う
***
「それでは、水を差す人になろう」
じゃないのだろうか
*
「水を差す」のも覚悟がいる
『スマホ脳』にも
今日読んだ『スマホ脳の処方箋』にも
あったように
人が人によって殺されてきた歴史を
血肉化する人間は
「水を差して殺されてはたまらない」と
思い
考えて行動にうつすことを
諦めてしまうのだろうか
*
このコロナ対策禍で
水を差した人たちは立派だなあと思う
*
しかしほとんどの場合
報道されない
実は
「空気」を作ると自負している
報道機関自らが
「場の空気」に
支配されているからである
*
水を差す人を
「デマ」「陰謀論」「反○○」などと
レッテルを貼り
攻撃する姿を何度も見た
センメルヴェイス反射を疑う
「空気」は
社会が概ね正しい時は
良い作用をもたらすが
誤った方向に向かう時は
ハーメルンの笛吹になる
*
水を差せない
ジャーナリズムは
自ら作った「空気」に良心の呵責を持つ
それゆえ
直視することに耐えられず
その「空気」を肯定し
その実
その空気が雲散霧消することを
願っている
