2ケタのかけ算をあっという間に解いてしまう、そんな「インド式」の計算ドリルが話題だ。


インドの算数について語るハリオムさん=横浜市都筑区で、門間新弥氏撮影
 例えば75×75。1の位の数同士を足すと10になり、10の位の数が同じ場合にあてはまる法則を使う。1の位の数同士をかけて5×5=25、10の位の数字とそれに1を足した数字をかけて7×(7+1)=56。この二つをそれぞれ1と10の位、100と1000の位に並べ、5625と答えがすぐに出る。

 10台同士のかけ算のルールもある。13×19なら、13に19の1の位の数9を足して10倍すると、(13+9)×10=220。これに1の位の数同士をかけた3×9=27を足す。220+27=247と、暗算でも出せる。

 こうした法則は、インドでも学校で教えるわけではなく、民間の口伝のようなものだという。東京都内のインド人学校の日本代表を務め、「インド式」の本の監修にも携わっているニヤンタ・デシュパンデさんは、「興味のある人は知っているが、知らない人もいる。日本でソロバンを知らない人がいるのと同じ」。

 それでもインド人は平均して計算が速いとか。学校で2ケタの九九を覚えることも一因のようだ。横浜市都筑区のインド料理店「ラニ」のシェフ、ハリオムさんは、自らのブログで18や19の段まで載っているインドの算数のテキストを紹介している。「日本では9の段までしか習わないと知ったのは最近です」と驚く。

 
 ◆ドリルの出版次々

 「インド式」の計算ドリルは、今年3月ごろから相次いで出版されている。「脳をきたえるインド数学ドリル・入門編」(日東書院本社)を担当した大西真一さんは「大人は今さら2ケタの九九は覚えられない。遊び心で、頭の皮が一皮むけるような感じが受けているのでは」と話す。これまでに11万7000部を売り上げた。他に、「インド式計算ドリル」(晋遊舎)が20万部、「インド式秒算術」(日本実業出版社)13万部、「インド式計算練習帳」(青志社)10万部など。

社員に求める能力「主体性」「発見力」

                   (読売新聞 - 03月12日 19:01)


 企業の人事担当者の約3分の2が、社員に求める能力として「主体性」や、現状の課題を明らかにする「課題発見力」を挙げたことが12日、経済産業省の発表したアンケート調査で分かった。

 ただ、若手社員にこうした能力が不足しているとする回答も4割を超え、企業が欲しい人材と、実際の戦力にギャップがある実情も浮かび上がった。

 人事担当者が社員に求める能力は「実行力」(70・8%)が最も多く、「主体性」(68・7%)、「課題発見力」(65・8%)と続いた。

 一方、29歳までの若手社員に不足していると思う能力は「主体性」(48・2%)「課題発見力」(44・4%)、「創造力」(44・2%)が上位を占めた。