
ドラマとしてのポイントは、
マイケル・ファスベンダーが出演してるとこですね。
ミステリーとしては、
なかなか良いエピソードです。
トリックの肝は変装ですが、
「殺人?」と疑われた一人目の死はブラフで、
二人目の殺人が本命であったこと、
二人目の犠牲者の顔を親戚全員覚えておらず、
彼女に対し無関心であったこと
(だから変装が通用した)、
絵画を見る眼を持っている犯人が労働者階級、
気づいていない屋敷の人間が上流階級という
社会の仕組みの無情さ、
また、犯人の動機は金ですが、
この暮らしから抜け出し、
喫茶店を開きたいというささやかな夢を叶えるため
しかしそれは、
上流階級の人間にとってははした金であり、
注目されていなかったことなど、
犯人側にドラマがあると、
記憶に残りやすいですね。
登場人物の大半が、
うしろめたう恋愛や金銭欲などの理由で
アリバイで嘘をついているのも、
ミスリードの面白さに繋がります。