好意を深めたいと思う相手がいるのであれば、自分がその人に好意を寄せていて、その人のことを高く評価 しているということを、相手に伝わるように示すことがとても有効です。
理屈で考えなくても、自分のことを好意的に思ってくれる相手のことは、好意的に思えますよね。 少なくとも、自分のことを悪く思っている相手よりは好きになれますよね。 このように、人は自分を肯定的に評価してくれる他人のことを好きになる傾向があります。 これを、「好意の返報性」といいます。 人は普通、誰かに認められたい、高く評価されたいという欲求をもっているので、 その欲求を満たしてくれる相手を好きになるということです。
異性・同姓問わず、自分のことを認めてほしければ、まず相手のことを認めてみてはいかがでしょうか。
ただし、好意の返報性は自分のことを肯定的に理解している人には有効ですが、自分のことを否定的に 理解している人にとってはあまり効果がないそうです。 また、「お世辞」も”好意”として受け取ってくれる人もいれば、お世辞を言われるのが苦手な人も いるということも覚えておかなければいけないと思います。
そこでなにがいいたいかと言うと・・・
相手に好意を示すと、相手も好意を示したくなる。
というものです。
恋愛で言えば、人間は自分を好きになってくれる人を好きになりやすい、ということですね。
まあ、これは初歩的な原則ですので、例外はいくらでもありますけれど。
好意の返報性とは、「好意の+返報性=好意の返報性」なんです。
ということは、「好意じゃない気持ちを相手に示す+返報性=好意じゃない気持ちの返報性」が成立します。
相手に好意じゃない気持ちを示すと、相手も同様の、好意じゃない気持ちで返してくる。
ということです。
悪意を示したら、相手から悪意が返ってくる、ということです。
現実、そういうこと多いですよね。
実行するかどうかはともかく、殴られたら殴り返したくなるのが普通の人間です。
浮気されたら、浮気し返してやりたくなるのが普通の人間です。
でも、抱きしめられたら抱きしめ返したくなります。
キスされたら、キスしたくなります。
そういう関係であれば。
で、この返報性。
一見して見えない、分かりにくい形で、恋愛を冷ます危険性を秘めているんです。
どういうことかと言うと。
相手に対する気持ちが冷めると、相手も気持ちを無意識的に冷ましたくなるんです。
例えば、相手に対して100の好意を持っていて、相手が90の好意を返してくるとしましょう。
こちらの好意に対して90%で返してくる、ということになりますね。
怖いのは、ここからです。
相手から90の好意が返ってきたわけですが、自分は100の好意を示していたわけです。
90しか返ってこないことに、不満や寂しさを感じたり、100の好意を示す自分に馬鹿らしさを感じたりするんですね。
そうすうると、「相手が90の好意で返してくるなら、こちらも90の好意で相手と接しよう。」と思ってしまいます。
返報性によって、最初の100の好意を維持することが難しくなってくるんです。
そして、相手に対して、相手と同レベルと自分が感じる、90の好意を持つようになります。
そうすると、この相手は好意90の90%、81で返してくることになります。
・・・というふうに、返報性によって、お互いどんどん冷めてきてしまうんですね。
返報性という原理は、何も恋愛を成就させるとは限らないんです。
大切なのは、この原理を頭に入れておいて、コントロールすることです。
「好きになれば好きになってくれる。」といったような一面的な理解の仕方は、ちょっとマズいんですね。
では、どうコントロールすれば良いか。
自分自身は返報性に左右されなければ良いんです。
相手が90で返してこようと、自分は100の好意を示せばいい。
ということですね。
自分が相手を好きになったのなら、相手の態度によって、自分の気持ちのレベルを変えるようなことはするなと。
全力で好きになれと。
もし気持ちが冷めるとしても、それを相手の態度のせいにするなと。
もちろん、自分が100の好意を持ち続けていたからといって、相手もそうであってくれるとは限りません。
最初の方にも書いたように、これは初歩的な原則と、その裏ですから、例外はいくらでもあります。
大切なのは、自分が左右されないことです。
自分が、そうすることを選んだ、というスタンスを忘れないこと。