
◆東海道四谷怪談
不幸の女の凄まじき怨念 お岩
幽霊の定番、「ひゅうどろどろ」といえば彼女です。
~あらすじ~
浪人・民谷伊右衛門とお岩は一度は夫婦仲になっていたが、お岩の父・四谷左門により別れさせられていた。
その頃、伊右衛門とお岩の住んでいる近くに大変羽振りのよい伊藤喜兵衛という者がいたが、その孫娘のお梅が伊右衛門に惚れてしまう。
そして伊右衛門を家に招くと小判をちらつかせながら、お岩と離縁しお梅と結婚する事を迫る。
伊右衛門は一度家に帰ると、内祝言の金を作るためにお岩の着物も赤子のための蚊帳も、家の物なんでもかんでも質に入れてしまった。
伊右衛門はさらに離縁の理由を作るために、知り合いの宅悦にお岩を誘惑する事を頼んだりしたが、この宅悦がお岩に鏡を見せてしまう。
伊右衛門は死んだお岩を見ると、小平という男と不倫していた事にしてこれも殺すと、二人を戸板の表裏に釘で打ちつけて川に流してしまった。
そして伊右衛門とお梅は結婚したが、早くもお岩が祟り始める。
その夜、床で伊右衛門がふとお梅を見上げると、その姿はなんと先ほど死んだはずのお岩なのである。
この後もお岩の霊は伊右衛門につきまとい、「うらめしや、伊右衛門どの」と恨み言を言い続け、身辺の者も祟りに遭い、両親までもがお岩の霊に殺された。
伊右衛門はお岩の義妹のお袖の夫・与茂七に斬られ死ぬ間際まで、怨霊に苦しめられた。
お岩さん、とってもかわいそう



