はい。こんにちは。

月一恒例の更新の日がやってまいりました。


やっと夏がやってきた感じの8月ですが

皆様いかがお過ごしですか?

私は漬けておいた梅を早く干さないと

梅干にならないじゃないか と 少々焦っておりますが


はい。


8月に入ったので今月の誕生石をご紹介


もともとは「オリビン(Olivine)」と呼ばれる8月の誕生石

オリーブの実にオイルを塗ったようなテリのある

鮮やかなオリーブグリーンやまたライムグリーンの色で輝く・・・

そう ペリドットです


この石は 夜のほの暗い照明下では緑色の濃度が増し

ひときわ艶やかな輝きを放つことから

「イブニング・エメラルド」との異名も持ちます



先月 7月の誕生石「ルビー」とは逆ですね


夏のリゾートにお出かけの際には


太陽の下ではルビーを

夜のBarではペリドットを


なんて使い分けをしてみたら デキルオンナ になれそうですね



ペリドットは宝石の中では比較的やわらかく弱い石

摩擦を繰り返すとエッジがぼやけてしまったり

曇ってしまうこともありますからご注意ください

そしてそして 酸 にも弱いのでお取り扱いには要注意です





参考:7月5日分参照

月一恒例の更新になってしまってちょっと反省している今日この頃

梅雨のようなそうでないようなお天気の中 皆さんお元気ですか?


さて、今月は7月の誕生石「ルビー」


突然ですが・・・

赤色の「ルビー」と青色やさまざまな色が存在する「サファイア」は

実は同じ仲間 って、皆さんご存知でしたか?


ルビーとサファイアは同種の鉱物「コランダム」の変種

ある種の元素が不純物として微量に取り込まれることで

さまざまな色が現れます

その中で、微量なクロムが混ざった赤いものをルビーと呼びます

「ルビー」とはラテン語で赤を意味する’ruber(ルベーラ)’からきた名前です


この石には、紫外線に反応し赤色光を発光する性質があり

街の中より海辺、冬より夏、極地より赤道付近のほうが

より美しく輝くそうです

もうすぐ夏、冬の間眠っていたルビーをお持ちでしたら

夏の太陽の下、輝かせてあげましょう

赤道付近まで旅に出るのは大変だけど

ビーチリゾートにお出かけの際にはぜひ身につけてお出かけを!


でも、海や温泉にはつけて入らないほうが

ジュエリーを傷めず長くお使いいただけますからね



ルビーは現在、一般的に加熱処理が行われています

これは、本来、その石が持つ赤色の美しさを際立たせるためで

この処理のため、色調の揃った赤いルビーが手に入りやすくなりました


燃えさかる炎のような赤い色から

愛の願いをかなえる とか 情熱 とか 言われるルビーですが

最高級のルビーは「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれます

このルビーはただ赤いだけれはなく

わずかに青みがかった鮮明な赤色で とても希少価値のある石です





参考:「宝石~七色の石~」山梨宝石博物館

    「ジェムストーンガイドブック」日米宝石鑑別センター

    他、4月19日分参照

更新が滞っていてすいません

気付けばあっと言う間に6月になってしまいました


5月のエメラルドに関しては少しおいておいて・・・

今回は6月の誕生石「パール(真珠)」のお話を少々



真珠・・・は人類にとっての最古の宝石といわれています


ご存知の通り、真珠は貝から出てくるもの

人類にとって貝は重要な食料であり

出現は稀であったとしても常に身近にあるものでした

また、他の宝石のように研磨をしなくとも

美しい「てり」で出現する真珠はそれだけで美しい宝石だったのです


ではその「てり」とは?


真珠は顕微鏡で見てみると小さな結晶が無数に重なって

できているのがわかります 小さな結晶がタイルの壁のように

幾重にも折り重なってひとつの真珠が出来上がります


薄い膜が何百層、何千層と積み重なって

例えばシャボン玉のように 玉虫の羽のように

不思議な光沢を生み出します


またその小さな結晶ひとつひとつも色を持っています

薄い膜状の結晶ですのでひとつひとつの色はごく薄いものですが

それが幾重にも折り重なることによって色に深みが生まれます


また真珠が貝の中で形成される段階で

核の周りには有機質層という黒褐色の層や

稜柱層という褐色の層がしばしば存在します


すこしわかりにくいかもしれませんが

真珠にはこのようにさまざまな色が共存し

そのためになんとも表現しがたい

まさに自然の色と感じられる深い神秘的な輝きを放つのです



ちなみに黒蝶真珠の黒っぽい色や

アコヤ真珠や白蝶真珠のゴールド、クリーム色は

薄い膜状の結晶の色に起因しています



ところで、みなさまがお持ちのパール

今でもキレイに美しく輝いていますか?


真珠の小さな小さな結晶は汗や水に弱いことをご存知でしょうか?

パールのお手入れとして

使用後はやわらかい布で拭いてしまいましょう とよく聞きますが

しっかりとケアされていらっしゃるでしょうか


汗や水が表面に付着したまま長時間放置していると

真珠の表面の結晶が溶け出して変形し輝きが失われます

輝きがなくなり曇った感じに見えてしまいます


人類最古の宝石「真珠」 長く使い続けられるように

ご使用のあとは必ずやわらかい布で拭いて

光に当たらないところに収納してあげてくださいね



と、ここまで書いて

自分のパールのネックレスが少々心配な私なのでありました




参考:4月19日分参考


早いもので5月に突入

5月病なんてかかってる間もなくキモチの良い季節になってきました

この平日、東京はお天気が良くないようですが

3日からの連休後半はまた過ごしやすい気候のようです

新年度スタートから一ヶ月、頑張りすぎた方も頑張った方もそうでない方も

太陽の光を浴びてリフレッシュしちゃいましょう! と前置きはこのへんで


新緑の季節、五月。それにふさわしいように明るく深い緑色の宝石

そうです、エメラルドが今月5月の誕生石


宝石言葉は「幸福」と呼ばれるエメラルドですが、なんと、

イチローや城島が所属するシアトルマリナーズで有名なアメリカ合衆国

ワシントン州のシアトル市は、豊かな自然に囲まれ、その美しさから

エメラルド・シティーと呼ばれています。マリナーズのチームカラーにも

エメラルドグリーンが含まれているそうです。この5月、こんなことを思って

誕生石の旅をするのもステキですね。


エメラルド、まさに新緑が私たちを癒すように、精神的な落ち着きをもたらす

また目の疲れを癒す宝石とも言われます。


さてこのエメラルド。鉱物学上同一に分類される宝石があるのを

ご存知ですか?なんと、この明るく濃いグリーンのエメラルドと

南の島の海のように淡く澄んだ水色のアクアマリンは

鉱物学上、同じ「ベリル族」に属します。鉱物学上同一の分類というのは

化学組織と内部構造が共通するということで、例えば色の全く違う

ルビーとサファイアは「コランダム」という同一の鉱物の変種だったり

するのです。このエメラルドはベリル族の中でも冴えたグリーンの変種。

また、同一のベリル族の中でも淡く青い色の変種がアクアマリンと

呼ばれます。


でも、同じ化学組織でありながら色も価値も大きく違いますね。

一般的にベリルは比較的傷気も少なく大きな結晶が採れます。

淡い色合いと透明度で人気のアクアマリンなどはベリル族の中でも

こちらの部類。一方、エメラルドは、過酷な条件のもとで成長するために

結晶も小さく、また多数のインクルージョンが取り込まれます。

カットされたエメラルドの宝石に多くのいわゆるフローと呼ばれるものが

観察されるのは、この過酷な条件のもと成長するエメラルドの宿命であり

天然であるということの証です。

よく洗剤や超音波洗浄と避けるようにといわれるエメラルドですが、

これは、エメラルドに一般的にみられるインクルージョンである結晶の

空隙部をオイルや樹脂で含浸させている為で、それらが流出するのを

防ぐ為に注意しなければなりません。


ということで、次回はこの含浸のお話。


くれぐれもエメラルドを洗ったりしないように待っていてくださいね。



参考:4月19日分参照




by wakaba

4月ももうあと少し

みなさんGWの予定は立てられましたか?


さて第三回の今回は、ダイアモンドの4Cのおさらいをしておきましょう


前回、カットの良し悪しでもダイアのキラキラは違うと書きましたが

そこでもふれたように、ダイアモンドを販売する際には

みなさんもご存知のように「4C」という評価基準が用いられています


4Cとは・・・カラット・カラー・クラリティー・カットの頭文字をとったもので

(carat,colour,clarity,cutの4つのC)、このうち重量(カラット)以外のものは

アメリカのGIAが独自に開発したものです。実はこのほかにも

色々な方式がありますが日本ではこのGIA方式が広く通用しています


1:カラット(重量)


よく芸能人の結婚のニュースで「5カラットのダイア」なんていう言葉が

出てきますが、これは重量(大きさ)を示すスケールです。

記号は「ct」で表記され1gが5ctです。

なぜ大きいと俄然価格が上がるのか。それは、原石の多くが1ct未満の

小粒のもので、大粒の石が稀少だからなのです。ダイアの原石は、

私たちが目にするダイアのようにキラキラしていません。

その原石から前回書いたように、人の手が加わりカットされ輝くわけなので

稀少な大粒の原石から研磨される大粒のダイアモンドは

とても高価なのです。一般的に他のグレードが同一ならば、

カラット数が2倍になるとその評価額は4倍になるといわれています。


以下は前回書いたようなもっとも理想的な

ラウンドブリリアントカットがなされたダイアの場合のカラットの目安です


3.0ct 直径約9.4mm   1.0ct 直径約6.5mm 

0.5ct 直径約5.2mm   0.1ct 直径約3.0mm



2.カラー(色)


ダイアモンドの色のグレードはマスターストーン(基準石)と比較し

黄色みの濃度に応じて、DからZまで等級付けされます。

最高ランクの「D」は透明度が高い無色。「H」から上は一般的に

上級のカラーと言われ、実は肉眼では殆ど見分けがつかないとも

いえます。また、PtやWGにセッティングされる場合、「I」暗いまでは

無色に見えますので、使い方によってランクを少し下げることも

購入の際には考えてもいいかもしれませんね。また「Z」以下は

ファンシーカラーに分類されます。最近では市場でもブラウンや

ブラック、またイエローやピンクのダイアモンドは出てきていますが

中でも、処理石でない天然のカラーダイアは希少価値が高く高価です。


ランクの高い順から・・・

D・E・F 無色 G・H・I・J ほぼ無色

N-R 非常に薄い黄色 S-Z 薄い黄色



3.クラリティー(透明度・透澄度)


ダイアモンドにある傷や結晶形成時に取り込まれた包有物などの

有無や数によってランク付けを行う基準がこのクラリティーです。

傷や包有物の数、大きさ、位置により前回書いた光の反射が

妨げられる原因となり、これらが多いものは輝き、透明度が

鈍くなります。このグレードは、10倍の拡大率を条件とし観察され

無キズである「FL(フローレス)」から、肉眼でキズが発見される

「I(ピケ)」まで、11段階で決められます。もちろん「FL]のダイアモンドは

輝きも最高ですが、ランクを落とした「VS」クラスでも

「10倍の拡大で発見が多少困難な欠点」がある程度ですので、

このランクでも美しいダイアモンドを探すことは可能だといえます。


ランクが高いものから並べると・・・

FL(石の内外部無欠点)  IF(内部無欠点)

VVS(10倍拡大で発見困難な包有物)

VS(10倍拡大で発見がやや困難な包有物)

SI(10倍拡大で発見が容易 肉眼で困難)

I(肉眼で容易に発見できる包有物)



4.カット


大まかには前回説明したので省きますが、カットは最高の

TRIPLE EXCELENTから、EXCELENT、VERY GOOD、GOOD、

FAIRの4段階で評価されます。

ダイアモンドの輝きを発揮するプロポーション(深さ、輪郭等)、また

面のとり方の正確性、仕上げなどからこれらのグレードに分けられます。

ダイアモンドといえば、ラウンドブリリアンカットが多く採用されていますが

オーバル、ハート、マーキスなどなど、さまざまなカットのダイアモンドも

ありますので、個性的にとお考えの方は、そういうカットのものを選ぶのも

楽しいかもしれません。



と、長くなってしまいましたが、これがダイアモンドの4Cのおさらい


前回も書きましたが、ダイアを選ぶとき、どうしてもランクが高いものを

選ぼうとすれば高価になります。そこで、これらを参考に、

まずは予算を決めて、その中で、どのグレードはどこまで落としても

よいのかなど、現物を見比べながら選んでみてはいかがでしょうか。


同じ予算で、大きめを選ぶのか小さめを選ぶのか

小さめを選ぶなら他のグレードを上げよう とか


是非、ご自分に合った最高のダイアモンドを見つけてくださいね



参考:4月19日分参照



by wakaba