メルマガでお医者さんが熱中症対策の記事を書いてくださっていたので、皆さんも参考にしてくださいニコニコ
(下記にそのまま載せますね。)

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熱中症とは高温の環境に曝された結果、身体に様々な症状が起きる状態を指します。予防が第一の病気なので、取り敢えず守っていただきたい事項をわかりやすく述べていきます。
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1.直射日光に直接当たる時間を極力短くする。-----これはいくら他の注意事項を守っても、太陽の放射熱に暴露されてる時間が長ければ熱中症を発症してしまうという臨床経験があるからです。外出の時間を極力短くするという努力をしてください!どうしても外出する場合には、帽子などの被り物をして直射日光を避けましょう!
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2.オシッコが出るように水を摂取する。----いたずらに水を飲めといっても、加減が難しいと思います。要は体内で水分が足りているかということ。オシッコがその重要なサインです!!喉が乾いたというサインよりも「朝からオシッコに行っていない。したくない」という状況のほうが要注意なのです!
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3.オシッコの色は薄い黄色がちょうど良い。---体内から大量の汗などで水分が失われると身体の防衛本能でオシッコの再吸収が増えて、濃い濃縮された茶色のオシッコになります。薄い黄色のオシッコになるまで水を補給することが大切です。
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4.大量に汗をかく人は、水の摂取に加えて、梅干しや漬け物で塩分も補給する。---水だけでは体内の電解質バランスが狂って、ナトリウム低下から筋肉のけいれんが起こります(以下熱けいれん)。これはこむら返りの症状に似ています。この熱けいれんは目で見ても分からないので、他人の目には何で苦しがってるかわからない変な状態に映ります。熱けいれんの予防には塩分を水と同時に摂るのが良く、日本食には欠かせない梅干し・漬け物が丁度いいと思います。
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5.スポーツ飲料は糖分が無いか、あっても少ないものを選ぶ。----我々はスポーツ選手ではありません。スポーツ中には、ブドウ糖はエネルギーに変換されるため有用ですが、スポーツをしていない時のただの脱水状態では、ブドウ糖の大量摂取が高血糖から逆に脱水を助長してしまうことがあるからです。特に糖尿病の人には要注意です!また大量のブドウ糖摂取後の低血糖も危険です。理想はやはり水+梅干し・漬け物でしょう。
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6.特に高齢者は喉が渇くという脱水のサインが出にくいために、喉が乾いてからでは遅すぎるのです。喉が乾いてなくても薄い黄色のオシッコを出すために水を飲むことが重要なのです。
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7.番外編:これも暑さ対策の1つです。気温が体温を超えると長袖や長ズボンで肌を覆うほうが暑くありません。今、僕は炎天下で肌の露出は顔だけにしています。そのおかげか、衣服にしみ込んだ汗が蒸発し気化熱が奪われて結構涼しいんですよ。これは常に気温が体温を超える国では普通に行われているようです。

<まとめ>
1.極力直射日光を避ける
2.オシッコが出るようになるまで水を飲む
3.オシッコが薄い黄色になるまで水を飲む
4.梅干し・漬け物を利用して塩分を摂る
5.糖分含有のスポーツドリンクの短時間大量摂取は控える
6.喉が乾かなくても水を飲む
7.気温によっては長袖や長ズボンを着用する

注意事項:以上は腎不全で血液透析を受けている患者さんには当てはまらないことがあります。心臓の悪い人は過剰な水分摂取が心臓への負担を増やすことがあります。また、上記の対策を行っても、頭痛・嘔気・嘔吐が出てくれば熱中症を疑いますので、至急医療機関を受診くださいね。

また、体温が上昇して、あっ熱中症だ、って思っても実は重篤な病気が隠れている事があります。医療機関での治療で熱が下がらない場合は「先生、肺炎などはありませんか?」って聞いてみるといいですね。熱中症に隠れている感染症は医師でも盲点なのです。

最後に、熱中症の危険は屋外にいるときだけではありません。特に就寝時は、室温を調整するか、できない場合も風通しを良くして、上記の2~6の注意事項を守ってくださいね。