【恋人は専属SP】後藤誠二ルート Episode 4【本編】 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

こんにちは!



今日、30年ぶりぐらいにひっつき虫にやられたまなみんです!!



ひっつき虫・・・知ってますか?あの、草むらとかにある、服にくっついてなかなか取れない草の種みたいなヤツ。子供の散歩中に、ちょっと草むらに入ったら大変なことになりましたwww



さて、サクサク進むかと思いきや、ちょっと更新ペースの落ちてるごっとんのレポです。


一話が長~いの(笑)


では、ネタバレで。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




いよいよ『カンフーダンス』の公演当日。

控室でバーテンダーの衣装に着替えていると、携帯のバイブが鳴る。



(メール・・・瑞貴さんからだ)



今日非番の瑞貴さんと海司が観にきてくれている。


www警察官なのに、子守り大変だねwww



瑞貴『客席から応援してますね。大福勝負、楽しみにしています』



奈々「瑞貴さん・・・ありがとうございます。海司からの差し入れの胃薬も飲んだし、準備万端!」



劇中で実際に大福の大食い勝負をする私のために、海司が胃薬を届けてくれた。


wwwお母さんかwww



(チケット送ったけど、後藤さんはやっぱり無理だったのかな・・・)



少し寂しくなりそうな気持ちを切り替えるために、大きく深呼吸をする。



『あんたなら大丈夫だろう』



あの時、後藤さんが言ってくれた言葉が脳裏に浮かぶ。



奈々「うん、頑張ろう!」

みどり「奈々、準備はOK?」

奈々「うん、大丈夫だよ」

みどり「今回の公演も成功させようね!」



開演のアナウンスが入り、幕が上がると・・・小杉部長の語りと演舞が始まった。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




劇は順調に進み、私と小杉部長が勝負をする場面になった。



小杉「ダンスで負け、カンフーで負け・・・大福の大食い勝負とは、あきらめの悪い人ね!」


wwwすっごい衣装www


奈々「私は大福作りの動きとカンフーを融合させ、カンフー大福を作りたかった!」



次は何度も練習したセリフ・・・私は舞台の中央に立つ。



奈々「大福王の座だけは渡さないわ!!」


www打ち込むのもバカらしいセリフだなwww



客席を指差しながら、お客さんに視線を移す。



(あ、瑞貴さんと海司だ。あれ?後ろの入り口に立ってるのって・・・後藤さん?)


小杉「ならば、大福王の座もいただくわ!」



客席に逸れていた意識を、慌てて舞台に戻す。



奈々「望むところよ!大福は私の味方・・・大福だけは、私を裏切らないわ!」



舞台には山盛りの大福が用意され、客席から歓声が上がった。



奈々「勝負よ!」

小杉「受けて立つわ!」



小杉部長との大福勝負に負けると、私はガクリと膝をつく。



奈々「見事だったわ。第25代大福王の座は・・・アナタのものよ・・・」



よろよろと舞台袖に向かいながら、客席の方を見たけれど・・・。

照明のせいで後ろの方までは視線が届かず、後藤さんの姿を確認することはできなかった。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




小杉部長がカンフーダンスマスターになり、劇は無事に幕を閉じた。

控室にみんなが戻ってきて、賑やかになる。



みどり「お疲れ!奈々」

奈々「お疲れさま。みどりの忍者バーテンダーすごくカッコよかったよ!」

みどり「奈々の大福王をめぐる戦いっぷりも大注目だったよ。おなか、大丈夫?」

奈々「うん。食べる前に胃薬飲んでおいたから」

部員「みんなー、お花が届いてるよー」



受付をやっていた子が預かった花束を渡しにきてくれる。



部員「はい、奈々ちゃんには3つも届いてるよ!」

奈々「わ、ありがとう!」


(ひまわりの花束は海司から、ピンクのバラの花束は瑞貴さんからだ。こっちのペチュニアの花束は・・・)


奈々「・・・後藤さん!?」



メッセージカードには「お疲れ」と短い一言と、後藤さんの名前が入っていた。



部員「ペチュニアの花束の人って、前に劇を手伝ってくれたカッコイイ人でしょう?いいなぁ、その人から花束なんて」

奈々「ね、この花束をくれた人、もう帰っちゃったかな!?」

部員「どうだろう・・・。劇が終わったときはロビーにまだいたような気がしたけど・・・」

奈々「そっか、ありがとう!」

みどり「奈々!?そんな恰好のまま、どこに行くの!?」


(いまなら、まだ間に合うかも!)



後藤さんにお礼を言いたくて、私はバーテンダーの衣装のまま花束を抱えて控室を飛び出した。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




ロビーに出ると、出口に向かう人混みの中に後藤さんを見つけた。



奈々「後藤さん!」



大きな声で呼び止めると、後藤さんが振り返る。



後藤「奈々・・・どうしたんだ?そんな恰好のまま・・・客へのサービスか?」


wwwどんなサービスだよwww


奈々「あ、いえ、違うんです。後藤さんにお礼が言いたくて、慌てて出てきたので・・・」

後藤「オレに?」

奈々「は、はい・・・」

後藤「アンタも律儀なやつだな。とりあえず、こっち来い」



私たちは人波をよけるように、ロビーの端に寄った。



奈々「ペチュニアの花束、ありがとうございました。後藤さん、無理だろうなって思ってたから・・・」

後藤「たまたま、今日は空いた時間があったからな。来ないと思ったのに、チケットを送ったのか?」



A:仕事が忙しいだろうなって

B:人混みは嫌いだと思って

C:もしかしたら・・・と思って←



奈々「もしかしたら、来てくれるかもって・・・ちょっとだけ、期待はしてました」

後藤「必ず行くと言えなくて、悪かった。時間がつくれるかどうか、ぎりぎりまでわからなかったんだ」

奈々「そんな!後藤さんが忙しいのは充分わかってますから。すごく、うれしいです。ありがとうございました」



あらためてお礼を言うと、後藤さんはわずかに視線を外した。



後藤「・・・オレはアンタのそーいう顔が見たかったんだろうな」

奈々「え?何の話ですか?」


www天然かwww


後藤「いや、何でもない」

奈々「後藤さんって、約束を大切にしてくれる人なんですね」

後藤「どうした?突然」

奈々「前にも、滝に連れて行ってくれたことありましたよね。あの時も、ちょっとした話だったのに、ちゃんと覚えててくれて・・・」

後藤「アンタが嬉しそうな顔をするからな」

奈々「それは、すごく嬉しいから・・・嬉しい顔になりますよ」

後藤「主人の帰りを待ってるイヌみたいになってるぞ?シッポがあったら、振ってそうな勢いだ」

奈々「そ、そんなにですか!?」



思わず頬を抑えた私に、後藤さんが小さく吹き出す。



後藤「それは冗談だ。ただ、約束を放っておいて、アンタがガッカリしてる姿を想像すると・・・な」

奈々「後藤さん・・・」

後藤「ま、それに、大福王のその後も気になっていたしな・・・」

奈々「あの、舞台・・・どうでしたか?」

後藤「オレはあまり舞台とかは観ないから、うまく言えないが・・・個性的で面白かった。アンタの演技も、その・・・よかったと思う。前に一緒に出た時も思ったが、アンタが声張り上げてると別人に見える」

奈々「ありがとうございます。楽しんでもらえたなら、よかった・・・」

後藤「大福王のくだり、決まってたな」

奈々「本番前日まで、何度も練習したんです。そういえば、小杉部長が次回の時代劇には、侍役で後藤さんに助っ人を頼みたいって言ってましたよ」

後藤「それは勘弁してくれ・・・」

奈々「小杉部長も後藤さんに会いたがってました。よかったら、控室に来ませんか?」

後藤「いや。悪いが、もうそろそろ行かなきゃならないんだ。抜けられない仕事があってな」

奈々「あ、そうですよね。引きとめちゃって、すみませんでした」

後藤「オレもアンタと話せてよかった。・・・また、機会があったら、誘ってくれ」

奈々「はい!」



後藤さんの言葉が嬉しくて、私は花束を抱きしめる。



後藤「・・・気に入ったか?その花・・・」

奈々「はい!可愛くて・・・本当にありがとうございます」

後藤「いや・・・喜んでもらえたなら・・・ああ、そうだ。今日、オレが来たことはお祭りチームには内緒にしておいてくれ。一柳の耳に入ったら、面倒そうだからな・・・」

奈々「はい・・・」

後藤「またな」



後藤さんは人混みに紛れて、劇場を出て行く。

何だか名残惜しくて、その背中を見えなくなるまで見つめていると、ポンッと肩を叩かれた。



海司「奈々、こんなとこにいたのか」

瑞貴「お疲れさまでした、奈々さん。奈々さんのバーテンダー役、とっても素敵でしたよ」

奈々「ありがとうございます。瑞貴さんのメールのおかげで緊張せずに出番を待てました」

海司「お前、着替えもしないでロビーで何やってんだ?」

奈々「え・・・」


(後藤さんに会ったことは言っちゃいけないんだよね・・・)


奈々「その・・・お客さんたちが楽しんでくれたのかが気になっちゃって・・・」

海司「ふーん・・・」

瑞貴「わあ、奈々さんの持ってる花束カワイイですね。それ、ペチュニアですよね」

奈々「はい」

瑞貴「それ・・・誰からもらったんですか?」


www瑞貴、怖いよwww


奈々「それは・・・その・・・」

瑞貴「その花束を贈った人は奈々さんのことを、すごく気に入ってるんでしょうね」

奈々「え?」

海司「どういうことだよ、瑞貴」

瑞貴「・・・海司さん、少しは花言葉くらい覚えた方がいいですよ」

海司「んなもん、オレには必要ねーよ。そんなことより早く教えろよ」


www確かにアンタには必要ないねwww



海司が瑞貴さんの肩をつかむ。



瑞貴「はぁ・・・。ペチュニアの花言葉は、『あなたと一緒にいると心が和らぐ。あなたといると心が静まります』って意味なんですよ」

奈々「そうなんですか!?」

海司「はぁ?」


(後藤さん・・・花言葉まで考えて、この花束をくれたワケじゃ・・・ないよね?)


瑞貴「フフ、ほっぺが赤いですよ、奈々さん。図星だったかな?」

奈々「そ、そんなことないですっ」

海司「その花束贈ったヤツ、誰なんだよ!」



A:お父さん

B:サークルの先輩

C:仲のいい友達←

D:お前に言う義理はない!←私



奈々「仲のいい友達だよ。忙しい人だから、無理かなって思ってたんだけど・・・」

海司「・・・ふーん。オレたちの知らないヤツか?」


wwwめっさ知ってるwww


奈々「う、うん。大学の友達じゃないから・・・」

瑞貴「何そんなに焦ってるんですか、海司さん」

海司「う、うるせーよ、瑞貴。ま、いいや。このあと、打ち上げあるんだろ?オレたちが送ってやるよ」

奈々「ありがとう。演劇部のみんなも海司と瑞貴さんが来てくれたら喜ぶよ!」

海司「ほとんどが瑞貴目当てだけどなー」


wwwどんまい(・∀・)www


瑞貴「海司さん、ひがまない、ひがまない」

海司「ひがんでねーよ!ほら、奈々はさっさと着替えて、帰り支度してこいよ」

奈々「うん」



海司と瑞貴さんと一旦別れて、私は控室に向かう。



(ペチュニアの花言葉・・・)



瑞貴さんから聞いた言葉が耳を離れず・・・早くなる鼓動を抑えられなかった。



(もし、私といて少しでも安らいでくれたりしたら・・・そうだったら・・・嬉しいな)




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『カンフーダンス』の公演が終わってから数日後。

私は部屋でゼミのレポートを仕上げていた。



(コンビニでコーヒーでも買ってこよう。もう少し時間がかかりそうだし・・・)



気分転換にコンビニに向かっていると、薄暗い道でゴソッという物音がした。



(?何だろう・・・あっちの細い路地から聞こえて来たような・・・)


奈々「酔っ払った人が倒れてるとか・・・?」



怖い気持ちもあったけれど、もし人が倒れていたら・・・と、私は音のした路地をのぞいてみる。

暗闇で動く人影があった。



奈々「あの・・・大丈夫・・・ですか?」

???「・・・・・・」

奈々「!!」


(そ、そんなっ!どうして!?)



微かな血のにおいが鼻先をかすめた。

路地に倒れていたのは・・・後藤さんだった。




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前にもどっかで書いたような気がするんだけど、ペチュニアって、花束にする花かな?


私は鉢花のイメージしかないんだけど、切り花用のペチュニアってのもあるの?


ちなみに鉢花の方のペチュニアはあんまり好きじゃないです(爆)