音楽をする者として、憧れの場所の一つであるのが、かの有名なカーネギーホール。
いつもはオーケストラの演奏を聴く側で、それだけでも十分幸せなのに
この度、演奏する側としてカーネギーのステージに立つ機会を与えてもらえました
5月20日に行われる日米合同合唱コンサート
2月に練習を始めて、月に2度程マンハッタン内のスタジオで練習を重ねてきました。
元々は仙台の合唱団とNYの人々とで行う企画だったのですが、この度の震災により、チャリティーコンサートへと名目を変更。
主催者の方々も決行するかどうかをかなり悩まれたようですが、こんな時だからこそ、歌わないと、という仙台の方々の強い希望もあり、予定通り開催する運びとなりました。
本番を3日後に控えた本日は仙台から本指揮者を迎えてのリハーサル!
仙台の合唱団60人程の団員のほとんどが家族や知り合いを震災で亡くしたという事実には衝撃を受け、また、実際に被災地の方から聞く現状からは現地の状況の厳しさがひしひしと伝わってきました。
でも、そんな私たちの緊張をほぐすためもあってか、指揮者の方は明るく、地震のことを唄に込める気持ちに繋げて伝えてくれました。
「もう津波で全部なくなっちゃったから、みんな必死ですよ~。」
なんて笑って少し冗談めかしたこともいいながら、地震のことを話されていたのがとても印象的で、心の強さが言葉の端々ににじみ出ていました。
歌う曲の中には仙台を舞台にした「青葉城恋唄」や石巻の漁師の歌「斎太郎節」など東北地方の歌がいくつかあり、
そして洋楽では"The Bridge Over Troubled Water"などがあります。
今日指揮者の方が、選曲について話された時にこう言われました。
"Let the Sunshine In" この曲は、今はボロボロで悲しくてどうしようもない私たちだけど、必ずこれから復活してみせる。絶対にやってみせる、という気持ちを伝えるため
その後に歌う"May Each Day"は、義捐金や温かいメッセージを送ってくれたアメリカの皆さんに対して感謝の気持ちを込めて歌おう
と。
もう、こんなこと聞いたら
涙が出てきっと歌えませんよ~~~~~~~~~~!!!!!
それを聞いた練習の時点でもう私目の前がうるうるしていました
ただでさえステージに乗ると気持ちが昂って涙もろくなる私。
ちゃんと歌いきるようにがんばります
歌に気持ちを乗せて、日本とアメリカが音楽で繋がるように。素敵な空間になるように。
明日も明後日も、リハーサルで最後の追い込みです。
成功しますように。